エンタープライズ:ニュース | 2002/09/25 18:34:00 更新 |
J2ME Personal Profile仕様をJCPが承認
米サン・マイクロシステムズは、Java 2 Platform, Micro Edition(J2ME)Personal Profile仕様がJava Community Process(JCP)の承認を受けたことを明らかにした。
米サン・マイクロシステムズは9月25日、Java 2 Platform, Micro Edition(J2ME)Personal Profile仕様がJava Community Process(JCP)の承認を受けたことを明らかにした。同仕様は横浜で開催中の「2002 JavaOne Conference in Japan」でJavaコミュニティに公開される。このプロファイル(JSR 62)は、JCP J2ME Executive Committeeによって承認されたもので、同Committeeの委員にはRIM、テキサスインスツルメンツ、ズコット、インシグニア、フィリップス、エリクソン、IBMの名前がある。
J2ME Personal Profileは、J2ME Connected Device Configuration(CDC)をベースにした技術で、高度なインターネット接続やWebフィデリティを必要とするデバイスにJ2ME環境を提供するものとなる。
また、CDC HI(Connected Device Configuration、HotSpot Implementation)は、最適化を行った構成自由度の高い動的なコンパイラを含むCDCのインプリメンテーション。これによりクライアントデバイスにおけるJavaのパフォーマンス水準が大幅に高まるという。
Personal Profileは、ハイエンドのPDAや、テレビのセットトップボックス、ゲーム機、車載エレクトロニクスなど、高度なネットワーク対応コンシューマーエレクトロニクス向けに設計されている。Personal ProfileにはCDCおよびFoundation Profile(FP)のインプリメンテーションが含まれる。
最近リリースされたCDC/FPのバージョンには動的コンパイラが含まれており、これをPersonal Profileと組み合わせれば、高度なJava Virtual Machine(JVM)の機能をコンシューマー機器で利用することが可能になるとしている。
米サンのジュアン・デワー氏は、「ネットワークに接続されるクライアント機器は多様化が進んでいる。J2ME Personal Profileは、従来のPersonal Javaプラットフォームとの互換性が高いので移行が容易」としている。
現在はCDC HIをベースにStrong ARMとLinuxで稼働する高性能バージョンのリリース準備を進めているという。
なお、Java開発者は、J2ME Personal Profile仕様をWebサイトからダウンロードできる。また、参照実装(RI)とTechnology Compatibility Kit(TCK)も、Java Partner Engineeringから入手できる。
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[ITmedia]