エンタープライズ:ニュース 2002/09/27 17:30:00 更新


アドビ、電子図書館向け機能を備えた電子書籍管理/配信システムを発表

アドビシステムズは、電子書籍配布ソフトウェアに、貸し出し/返却という図書館機能を追加した新バージョンを発表した。

 アドビシステムズは9月26日、電子書籍管理/配信ソリューション「Adobe Content Server 3.0」を発表した。

 Adobe Content Serverは著作権が保護されたPDF形式の電子書籍を、Webを通じて一般読者に配信するためのソフトウェア。新バージョンの3.0では、PDF形式の電子書籍を利用者に貸し出し、返却させるという図書館機能を追加した。

 同機能により、利用者は図書館のWebサイトを利用して電子書籍を借りることができる。データは、手元のPCにダウンロードされるので、電子書籍を読む時にインターネットに接続したままにする必要がない。返却については、図書館側で定めた電子書籍の貸し出し期間が過ぎると、その電子書籍を閲覧できなくなり、図書館に返却された状態となる。

 電子書籍の貸出、返却はすべて自動化されるため、管理作業が簡素化され、煩雑な作業を軽減できると同時に利用者の利便性を高めることができるという。

 また、電子書籍販売者が一般向けの販売機会を失うことのないよう、図書館の電子書籍の所有冊数を管理する機能も装備している。

 価格は、75万3800円(Standard Edition)から。

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[ITmedia]