エンタープライズ:ニュース 2002/10/24 18:41:00 更新


米ストレージテック、VSM管理ソフトウェアを強化

米ストレージテックは10月23日、VSM管理用ソフトウェアの新バージョン、「Expert Performance Reporter(ExPR)4.1」を発表した。

 米ストレージ・テクオロジー(ストレージテック)は10月23日、「Expert Performance Reporter(ExPR)4.1」を発表した。これは、仮想テープ管理システムを実現する「VSM(Virtual Storage Manager)」の機能を強化するソフトウェア製品だ。

 VSMでは、複数のカートリッジテープやテープ装置を仮想化(抽象化)することにより、物理的に必要なカートリッジの本数を減らすことができる。また、データをライブラリ内のテープに異動する際、二重にコピーを取ることも可能であり、これは信頼性、アベイラビリティの向上につながる。

 ExPRはこのVSMと連携し、テープの使用状況やパフォーマンスなどを監視・分析し、今後のキャパシティ予測につなげることができる管理用ソフトウェアだ。もともとはBRMによって開発された製品だが、2001年にストレージテックがBRMより買い取り、製品ポートフォリオに追加している。

 新バージョンではインストール作業などの使い勝手が改善された。また、リアルタイムのパフォーマンスレポートに加え、ヒストリカルなレポート出力や傾向分析が可能である。さらに、いつ、どのユーザーがどのくらいリソースを利用したかを把握できるようになったほか、実際に問題が生じる前にボトルネックを検出し、未然にトラブルを防止するための機能も搭載している。

 ExPR 4.1の北米市場での価格は1万5000ドルからとなっており、ライセンス料は基本構成の場合で月額250ドル。既に出荷可能な状態という。

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[ITmedia]