| エンタープライズ:ニュース | 2002/10/30 18:41:00 更新 |

インフォテリアが早くもASTERIA R2の新版投入、三菱商事など大手20社が採用
6月下旬に出荷開始された「ASTERIA R2」の新版が早くも登場した。機能強化や各種アダプタ、B2Bオプションの充実が図られているという。この日、三菱商事の金属グループをはじめとする大手企業20社でASTERIA R2新版の採用が決まっていることも明らかにされた。
インフォテリアは10月30日、ビジネスインテグレーションプラットフォーム「ASTERIA(アステリア)R2」の新版を出荷開始したことを明らかにした。
B2B接続のためのXMLネイティブサーバとして開発が始まったASTERIAだが、XMLだけでなく、さまざまなデータをつなぐニーズにこたえ、単なるB2BやEAI(Enterprise Application Integration)を超えるビジネスインテグレーションプラットフォームへと進化している。
6月下旬に出荷が始まったばかりのASTERIA R2だが、早くも新版が登場し、機能強化や各種アダプタ、B2Bオプションの充実が図られた。
都内のホテルで行われたプレスブリーフィングで、平野洋一郎社長によれば、他システムとのインタフェースを開発する工数は、システム開発全体の30%以上を占めているという。しかも、その後の変更も激しく、膨大な労力が費やされている分野だ。
「企業のインフラには“3V”が求められている」と平野氏。Velocity(速力)、Versatility(多様性)、そしてVisualization(可視化)だ。社内やパートナー企業だけでなく、求めに応じて顧客企業ともスピーディーに接続し、データをやり取りできなければならない。
こうした異なるシステム間のインタフェースにASTERIA R2を導入することで、導入時のコスト削減だけでなく、運用後も次々と発生するインタフェースの追加・変更にかかるコストも劇的に削減できるという。ASTERIA R2の特徴のひとつであるデザイナー機能によって、コーディングを全く必要としないGUIによるデータフロー開発環境が実現できるからだ。
プレスブリーフィングでは、ASTERIA Designerのデモも行われたが、わずか4〜5個のアイコンをドラッグ&ドロップし、それらをマウスでつないでいくだけで、例えば、電子メールで注文書を受け取り、MIMEのデコードを行い、データベースに格納する、といった基本的なビジネスインタフェースが開発できる。下の画面写真を見てもらえば分かるが、PDFコンポーネントを使えば、データベースから取り出したデータをPDFによる帳票として出力し、それを電子メールで顧客に送付するといったシステムも簡単に構築できる。

RDBから取得したデータを動的にPDFファイル化して自動送信するフローもコーディングは不要だ
マッパーも徹底してコーディングレス
最大の特徴ともいえるMapperコンポーネントでも、徹底してコーディングの排除にこだわっている。入出力双方のフィールド間をマウスでつなぐだけで簡単にマッピングできるほか、文字列、数値、日付などを操作する関数のアイコンをあいだに挟むことによってデータ加工も可能だ。しかも、XSLTを利用した変換よりも遥かに高速だという。
デモを担当した開発本部製品技術部長の井下田久幸氏は、「開発手法が根本から変わり、かつての人月ベースでの提案も価値ベースに変えられる」と話す。相変わらず人月で顧客に請求するシステムインテグレーターにとっては躊躇するかもしれないが、迅速な追加・変更によって顧客に新たな価値を提供できるだけでなく、本質的なアプリケーション開発にリソースを集中できるメリットは大きい。
インフォテリアでは、これまでのパートナー制度を一新し、11月から「ASTERIAソリューションパートナー制度」を開始するほか、彼らへの技術支援にも力を入れていくという。
井下田氏によれば、ウェブメソッドのインテグレーションプラットフォームと競合することも多いが、機能面だけでなく、桁違いに導入期間が短くコストも安いこともあり、ほとんどのケースで採用が決まっているという。この日、三菱商事の金属グループが他社製品も含めた評価を行ったうえでASTERIA R2新版の採用を決めたことも明らかにされた。既にASTERIA R2新版の採用を決めている大手企業は、三菱商事を含む20社に上る。
ASTERIA R2新版の価格は、1CPU当たり400万円から。Microsoft Excel、SAP R/3、Lotus Notes/Domino、Tamino、eXcelonに対応する各種アダプタが1CPU当たり80万円から、RosettaNet、ebXML、Ariba MRO、SAP MRO、NewsML、CIDX Chem eStandardsの各種B2Bオプションは1CPU当たり400万円からとなっている。
なお、インフォテリアでは11月22日、「ASTERIA DAY 2002」を開催する。
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[浅井英二,ITmedia]
