エンタープライズ:ニュース 2002/10/31 19:36:00 更新


アドビなど4社、業務の電子化におけるセキュリティ基盤システム開発で協業

アドビ、SII、日本オラクル、日本ボルチモアの4社は、業務の電子化におけるセキュリティ基盤システムの開発で技術協力する。4社は、電子署名文書の真正性を証明する「DVCS」の2002年末の製品化を目指す。

 アドビ システム(アドビ)、セイコーインスツルメンツ(SII)、日本オラクル、日本ボルチモアテクノロジーズ(日本ボルチモア)の4社は10月30日、申請や決裁業務などの電子化の実現を目的に、セキュリティ基盤システムの開発で技術協力すると発表した。

 同基盤システムでは、電子文書の真正性を証明するための「DVCS」(Data Validation and Certification Server)を実装した電子公証局システムや署名文書保管システムなどを統合する。4社は、業務の電子化に必要とされていながらも、これまで製品化されていなかった機能や技術の統合化を目指す。製品化は、2002年末を予定している。

 同基盤システムの具体的な特長は、複数署名およびその署名検証(再検証)、電子的な確定日付の付与と電子文書の存在証明、署名文書のセキュアな長期保管、電子署名の長期有効性確保(再署名を含む)となる。

 アドビは「Adobe Acrobat 5.0」によるAdobe PDFへの複数署名機能および関連技術を提供し、SIIは時刻認証サービス「クロノトラスト」によるタイムスタンプ技術を提供する。日本オラクルは、「Oracle9i」による「Oracle Internet File System」 (「Oracle 9iFS」)による電子文書保管技術を提供する。日本ボルチモアは、署名、署名検証、電子公証などの電子署名の基盤技術の開発および各社技術のインテグレーションを担当することになる。

関連リンク
▼アドビ システムズ
▼セイコーインスツルメンツ
▼日本オラクル
▼日本ボルチモアテクノロジーズ

[ITmedia]