エンタープライズ:ニュース 2002/11/06 21:07:00 更新


日立が無線LAN環境のセキュリティ強化を支援するサービスを開始

日立製作所は11月6日より、無線LAN環境のセキュリティを高めるための製品とコンサルティング、システム設計から運用までを一元的に提供する「Secureplaza/WLAN」を開始した。

 無線LAN環境におけるセキュリティの欠如はたびたび指摘されている。日立製作所(日立)はこうした状況を踏まえ、11月6日より、無線LAN環境のセキュリティを高めるための製品とコンサルティング、システム設計から運用までを一元的に提供する「Secureplaza/WLAN」を開始した。

 Secureplaza/WLANでは、ネットワークを流れる情報の重要性や利用形態、無線LANの導入目的やセキュリティポリシーに基づき、必要なシステムを提案。無線LANのみならず、既存のLAN環境も視野に入れてコンサルティングやシステム設計を行う。このためサービス価格は、システム規模などに応じて個別見積もりとなる。

 無線LANシステムには、IEEE802.11aおよび152ビットWEPに対応したアクセスポイントを採用。このアクセスポイントでは、ユーザーごとに異なるWEPキーを設定できるため、一律に同じ鍵を用いる場合に比べ、比較的高いセキュリティを実現できる。無線LAN環境の基本的なセキュリティ対策の1つとして、クライアントのMACアドレス登録が挙げられるが、これもLANスイッチを用いることで運用・処理の効率化を図る。

 さらにニーズに応じて、IEEE802.1xベースの認証システムの構築のほか、ICカードやバイオメトリクス、X.509準拠の電子証明書の適用、SSLやIPSecによる暗号化などを組み合わせ、より安全な無線LAN環境を提案・実現していくという。将来的には、端末位置検出機能によってエリアごとに利用可能な端末を限定するという、日立が独自に開発した技術も組み入れていく方針だ。

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[ITmedia]