エンタープライズ:ニュース 2002/11/20 22:45:00 更新


企業内のストレージ資産を一元管理、CAが新製品「BrightStor SRM 6.3」を投入

コンピュータ・アソシエイツは、企業内に分散して存在しているストレージリソースを一元的に管理する「BrightStor Storage Resource Manager 6.3」を発表した

 コンピュータ・アソシエイツは11月20日、ストレージリソースを管理するためのソフトウェア製品「BrightStor Storage Resource Manager(SRM)6.3」を発表した。同社が「BrightStor」の名称で展開しているストレージ管理製品群の一角をなすものだ。

 BrightStor SRM 6.3は、企業内に分散している複数のストレージを管理し、容量や利用状況などを一元的に把握するための製品だ。DAS(Direct Attached Storage)に代表されるサーバ付属型のストレージから、NAS(Network Attached Storage)、SAN(Storage Area Network)といったネットワークストレージに至るまで、さまざまなプラットフォームにまたがってストレージリソースに関する情報を収集。これを元に傾向分析を行ったり、レポートを生成することができる。この際、ファイルタイプや部署ごとの分析も可能だ。

 特徴としては、同社が提供するバックアップツール「BrightStor ARCserve Backup」との連携が可能なことが挙げられる。複数のBrightStor ARCserve Backupの稼働状況を一元的に管理し、作業結果の傾向を把握できるようにすることで、バックアップ作業の効率化を支援する。

 BrightStor SRM 6.3の管理対象は、Windows NT/2000やSolaris、HP-UX、AIX、Red hat Linuxといったオープン系OSのほか、ネットワーク・アプライアンスのNAS機器で利用されている「NetApp Filer」だ。さらに「BrightStor CA-Vantage SRM」と組み合わせれば、メインフレームも含めた広範なプラットフォームに対し、ストレージ資産を集中的に管理できるという。またアプリケーションごとのストレージ資産管理も可能といい、OracleおよびMicrosoft Exchangeに対応している。

 BrightStor SRM 6.3の価格は、システム構成にもよるが30万円から。12月2日より出荷が開始される。

 なお同社は先に、それまで展開してきた6つのブランドのうち、エンタープライズマネージメントの「Unicenter」、セキュリティの「eTrust」、そしてストレージのBrightStorという3つの分野に注力していく方針を明らかにしている。引き続きBrightStorブランドの製品を追加投入していく計画で、その中には仮想化やプロビジョニングを実現するための製品も含まれるという。

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[ITmedia]