エンタープライズ:ニュース 2002/11/22 18:07:00 更新


破産したペレグリン、RemedyをBMCに売却

ソフトウェアメーカーのペレグリンシステムズは、サービス管理製品を担当する部門を、現金3億5500万ドルでBMCソフトウエアに売却したことを明らかにした。

 ソフトウェアメーカーのペレグリンシステムズは11月21日、サービス管理製品を担当する部門を、現金3億5500万ドルでBMCソフトウエアに売却したことを明らかにした。

 米連邦破産法11条の下で再生を試みている同社は、Action Request Systemを開発している「Remedy」部門を売却した。

 同ソフトウェアは、顧客サポートのような、ビジネスプロセスを自動化するアプリケーションの開発を支援するように設計されている。

 システム管理ソフトウェアを提供するBMCは、同社の提供製品として、「Remedy」アプリケーションを獲得し、BMC内における独立した1つの組織として運営していく計画だ。

 ベア・スターンズのアナリスト、デビッド・ブレイナー氏は、「この買収によりBMCは、市場で今までよりいい営業トークができるようになる」と話す。

「技術指向の同社の管理製品を、Remedyを通じてエンドユーザーと結びつけることによって、データセンターとヘルプデスク間の距離を短くすることができる」(同氏)

 ブレナー氏は、BMCがRemedy部門について、正当なお金を支払ったと話している。

 サービス管理市場において、Remedyを売ることによって、BMCが極めて競争力のある企業になる。

「ペレグリンを競争相手としてみなすことはできるが、ペレグリンのオプションはかなりの制限がある。製品の実行能力を獲得するためという意味ではBMCにとって安い買い物だったとも言える」(同氏)

 BMCの株価は午前の取引で、19セント、約1%アップとわずかに上昇した。

[ITmedia]