エンタープライズ:ニュース 2002/12/10 20:29:00 更新


UnitedLinuxはエンタープライズ向けLinuxのベストソリューション

12月10日、都内のホテルで「Turbolinuxエンタープライズ戦略セミナー」が開催された。基調講演としてUnitedLinuxのポーラ・ハンター ゼネラルマネージャが、UnitedLinuxを構成する4社との関係や製品戦略について語った。

 12月10日、都内のホテルで「Turbolinuxエンタープライズ戦略セミナー」が開催された。ターボリナックスは先頃、UnitedLinux1.0をベースとした日本初の製品である「Turbolinux Enterprise Server 8 powered by UnitedLinux」を発表しているが、200人以上の来場客が訪れたため、用意された会場がいっぱいになるほどで、UnitedLinuxへの関心の高さをうかがわせた。

 まずはじめに、ターボリナックスの渡邊会長が挨拶に立ち、「ターボリナックスは日本のLinuxディストリビューターであることを再認識してほしい」と述べるとともに、「UnitedLinuxならばいまのIT業界を変革することができる。UnitedLinuxでビジネスに挑戦するとともに、ビジネスチャンスを生かしてほしい」と語った。

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ターボリナックス代表取締役会長 渡邊 肇氏

 引き続いて講演したUnitedLinux,LLC.のポーラ・ハンター氏は、Conectiva、SuSE、SCO、ターボリナックスの4社により推進されているUnitedLinuxの意味について触れ、「UnitedLinuxに関わる4社からは、400人を超えるエンジニアやマーケティング、営業の人員が参加している。UnitedLinuxのユーザーメリットは、定期的なメンテナンスの保証やハイエンドなエンタープライズ用途への対応、グローバルなリソースへのアクセスが可能となることだ。現在はLinuxディストリビューションが乱立しているため、ひとつひとつのディストリビューターごとに動作検証することは、Linuxベンダーの大きな負担になっており、コスト面からみても無理がある。4社が協業することで、業界のパートナー各社にとっては骨が折れる動作検証が1度で済むし、4社共通でアプリケーションが利用できるというメリットがある」とした。

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UnitedLinux,LLC. ゼネラルマネージャ ポーラ・ハンター氏

 また、グローバルサポートプログラムについても触れ、「たとえば日本で採用したターボリナックスの製品を使って海外でのビジネスを展開したとしても、その地域を担当する他社ベンダーによるサポートを受けられるのがUnitedLinuxの特徴だ。4社それぞれとの契約でなく、UnitedLinuxを通じてのサポートを提供する用意がある」と述べた。

 このほかのサービスサポートプログラムとして、UnitedLinuxのWebサイトで導入事例を紹介していくほか、開発者向けには「UnitedLinux認定技術者」のような仕組みを導入すること検討しており、これについては来年早々に概要が発表される予定だ。

 なお、UnitedLinux2.0は来年末にリリースされることや、UnitedLinux1.0のメンテナンスリリースが四半期ごとに提供されることなどもあわせて発表された。

関連リンク
▼UnitedLinux
▼ターボリナックス

[今藤弘一,ITmedia]