エンタープライズ:ニュース 2002/12/19 23:52:00 更新


日本オラクル、2003年5月期通期の業績予想を下方修正し、新中期経営計画を発表

日本オラクルは、2003年5月期通期の業績予想を下方修正し、あわせて2003〜2005年の中期経営計画「Oracle Japan Innovation 2003」を発表した。

 日本オラクルは12月19日、2003年5月期中間期(2002年6月〜11月)および、2003年5月期通期(2002年6月〜2003年5月)の業績予想を修正すると発表した。あわせて中期経営計画「Oracle Japan Innovation 2003」を発表した。

 7月16日の発表では、2003年5月期中間期の予想は売上高は369億円、経常利益85億円、純利益48億円であったが、これを今回、売上高393億円、経常利益105億円、純利益60億円に上方修正した。ただし、2002年5月期中間期と比較すると、売上高10.4%減、経常利益36.6%減、純利益36.3%減となっている。

 また、2003年5月期通期の業績予想では、売上高886億円、経常利益266億円、純利益152億円から、それぞれ815億円、208億円、109億円と下方修正した。この修正に伴って、年間配当予想も、1株あたり120円から85円に修正している。

 新宅正明社長はこの修正に関して、データベースおよびエデュケーションビジネスが低調であったことを理由に挙げている。データベースに関しては、契約件数はほとんど変わっていないが、コストに対する圧力が高まった結果、1件あたりの売上が減少したという。

「Oracle Japan Innovation 2003」

 オラクルが発表した「Oracle Japan Innovation 2003」は、2003年にスタートする3カ年の中期経営計画。案件あたりの売上減少に対応するため、インターネット環境を使って数多くの顧客をカバーする「Oracle Direct」、顧客/パートナー支援の強化、コンサルティングビジネスの改革といった、営業体制の刷新を行う。また、日本企業の中国展開に際して、システム構築支援の強化、オラクルグループ全体の業務プロセスを統合・標準化することによるビジネスプロセスの効率化を行うとしている。

 また、4年以上在籍する社員に対して、転職をサポートする「ネクストキャリアプログラム」を実施することで約150人を減らし、1500人体制に移行するとしている。人員減に伴い、能力・スキルに応じた再配置も実施するという。

 なお、中期経営計画の詳細については2003年1月15日に発表するとしている。

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▼日本オラクル

[ITmedia]