エンタープライズ:コラム 2003/01/08 22:02:00 更新


Linux Column:2003年 自宅サーバのススメ

自宅サーバ構築について、「よく分かっていない奴がインターネットサーバなんて作っちゃいけない」という基調で話が進んでしまうことがよくありますが、私は「どんどんやるべき派」です。

 あけましておめでとうございます。本年もよろしくお願いいたします。

 さて、他のコラム執筆者の方々は今年の予測などを書かれていますが、予測は昨年末に書いてしまったので、出しておいた予測を少し掘り下げていくことにしましょう。

 年明けに、うちのスタッフに年末年始の話を聞いたら、自宅サーバの設定に悪戦苦闘していたそうな。最終的にはIPアドレスまわりの設定が問題だったらしく、直したら無事にできたとのこと。お正月というのは意外とやることがない時期ですし、そういう意味では自宅サーバ構築というのはよいチャレンジ項目だったのではないでしょうか。

 やってみた本人いわく、今までよく分からなかったセキュリティの話も、実際にサーバのログにNimdaがアクセスした痕跡が残っていたのを見て、はじめて実感が湧いて分かるようになったという。

 この手の話をメーリングリストなどですると、「よく分かっていない奴がインターネットサーバなんて作っちゃいけない」という基調で話が進んでしまうことがよくありますが、私は「どんどんやるべき派」です。

 まずもってやってみないと、分かるものも分からない。どんどんやる人間が出てきて、それで問題が出てくるのならば、それに対処できる方法が出てくるはず。臭いものに蓋をするのではなく、ポジティブにどうセキュリティに対策を打っていくべきかを広い範囲で共有できるとよいのですが。

 間違いなく自宅サーバは勉強になる。しかし、まだまだハードルが高すぎるし、情報も少ない。分かる人だけが分かるという状態ですが、これを改善すべく今年は「自宅サーバのススメ」を重点目標にして情報提供をしていきたいと思います。ご期待ください。

 ところで、昨年の7月9日のコラムでXbox Linuxの懸賞金についての推理をしましたが、残念ながら外れでLindowsの人だったようですね。XboxでLindowsを動かす、ということなのでしょうが、Xboxはビジネスになるほど出荷されているのでしょうか?

[宮原 徹,びぎねっと]