エンタープライズ:ニュース | 2003/01/10 14:43:00 更新 |
米IBM、スーパーコンピューティングをオンデマンドで提供
米IBMは、コンピュータハードウェアを購入することなしに、必要な処理量と使用期間に基づいて、プロセッサーパワーの代価を支払うオンデマンド形態で、処理能力を利用できるサービスを提供する。
米IBMは1月9日、必要な処理量と使用期間に基づいて、プロセッサーパワーの代価を支払うオンデマンド形態で、処理能力を利用できるサービスを発表した。
同サービスは、スーパーコンピューターの処理能力を活用したいが、ハードウェアを所有するために必要となる固定費と運用上の負担は避けたいという顧客を対象に提供するもの。
最初の利用事例として、ペトロリアム・ジオサービスの一部門であるPGSデータプロセッシングが、深海水域であるメキシコ湾で地震調査の高度画像処理プロジェクトを行うにあたり、米IBMからオンデマンドでスーパーコンピューティングの能力を利用することになったという。
米IBMは大型のスーパーコンピュータグリッドシステムを構築し、e-ビジネスオンデマンド製品を推進していくとしている。スーパーコンピューティングの運用施設は、まず米ニューヨーク州ポキプシーに設置し、順次米国内外のほかの施設とも連動していくという。
このスーパーコンピュータグリッドは、POWER4プロセッサを最大128基搭載可能な「IBM eServer p655」数台と、Xeonプロセッサを搭載した「IBM eServer x335」および「IBM eServer x345」からなるLinuxクラスタで構成する予定。
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[ITmedia]