エンタープライズ:レビュー 2003/01/29 16:37:00 更新


レビュー:手軽に導入できるネットワークストレージ「HDA-i120G/LAN2」 (2/3)

ネットワーク認識後はユーザーアカウントを作成しアクセスが可能に

 実際の利用シーンを想定していこう。HDA-i/LAN2がサポートするプロトコルは、SMB、AppleTalkである。内部的にはLinux上でSambaとNetaTalkと呼ばれるサービスが動作しているため、クライアント側はWindows、MacOSを問わずアクセスができる。Windowsであれば、「ネットワークコンピュータ」を参照し、標準設定のままであれば該当するワークグループ下に「Landisk」(LAN-iCN2)として確認される。最低限、既存の環境に合わせワークグループ名を変更すれば、アクセスの手軽さが増すだろう。

画面
ここではワークグループ名「DELL」に変更し「Landisk」として見えている例だ

画面
AppleTalkアクセスは標準でオフになっていた。右側のチェックをオンにすれば、MacOSからのアクセスが可能だ

 ちなみに、ネットワーク認識された本機に対し、スキャンを行った結果が次の通りだ。最低限アクセス可能なポートのみが空けられている。

# nmap 192.168.0.200

Starting nmap V. 3.00 ( www.insecure.org/nmap/ )
Interesting ports on (192.168.0.200):
(The 1599 ports scanned but not shown below are in state: closed)
Port State Service
80/tcp open http
139/tcp open netbios-ssn

# nmap -sU 192.168.0.200

Starting nmap V. 3.00 ( www.insecure.org/nmap/ )
Interesting ports on (192.168.0.200):
(The 1466 ports scanned but not shown below are in state: closed)
Port State Service
137/udp open netbios-ns
138/udp open netbios-dgm

 HDA-i/LAN2には、出荷時にあらかじめ固定IPアドレス「192.168.0.200」が割り当てられている。このため、同じネットワークアドレスのLAN環境であれば、ハブにつなぐだけですぐにでも設定画面へHTTPアクセスが可能だ。異なったアドレス空間であれば、PCとHDA-i/LAN2を直接続し、「192.168.1.200」や「172.16.0.200」などと変更すればよい。この点は、多くのブロードバンドルータと同じ初期設定のため、導入の際の壁とはならないはずだ。

画面
いちばん最初の接続時にはディスクのフォーマットが必要だ。120GBの場合、20分程度を要する

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2回目のアクセス以降見ることになるメイン画面。管理者と一般ユーザーで分けられている。一般ユーザーは、自分のパスワードをいつでも変更可能だ

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Windowsのマイネットワークからどのように参照されるかを設定できる。DHCP設定もここで可能だ

 設定画面ページ上ではIPアドレスを自動取得するDHCP設定にも変更ができるため、十分に設定が行き届いた時点であれば、DHCPに変更してもよいだろう。工場出荷時は、最初に設定画面へアクセスする手段として決め打ちのIPアドレスが必要となり、必然的に固定割り当てとなっている。もしもHDA-i/LAN2をDHCP設定にし、IPアドレスをすぐに判別したい場合には、次のようにブロードキャスト宛へpingを実行し、arpコマンドで割り当て状況を確認すればよいだろう。接続する前の割り当て状況を把握しておけば、スムーズに確認が可能だ。

画面
Windowsのコマンドプロンプトで画面のように操作すればよい。ここでは標準設定のまま192.168.0.200の例である

ファイル転送スピードはCD換算で13倍速

 共有ファイルサーバとして気になるファイル転送のベンチマークを行ってみた。ここでは、3種類のダミーファイルを作成してテストを行っている。以下の結果は、このファイルをWindows XPから参照するHDA-i/LAN2のネットワークフォルダへ3回コピーを行い、その平均所用時間を算出したものだ。

■HDA-i120G/LAN2
650MB×1ファイル 4分37秒
65MB×1ファイル 26秒
6.5MB×10ファイル 26秒

■HDA-i120G/LAN(従来モデル)
650MB×1ファイル 14分33秒
65MB×1ファイル 1分30秒
6.5MB×10ファイル 1分25秒

 ここでは従来モデルとの比較を行ったが、かなり速くなっていることが分かる。なお、650MBの1ファイルは、CD-Rメディアへの書き込みを想定した容量だ。この結果から何倍速であるかを考えてみれば、自分の環境での利用シーンが想像しやすいかもしれない。ちなみに、650バイトの書き込みを等速CD-ROMの転送レートの150バイト/秒で行った場合、約75分。HDA-i/LAN2の4分37秒は約13倍速に相当する。

 転送レートが向上された理由を探ってみよう。LAN-iCN2のケースを開けて内部の状況を見ると、日立のRISCプロセッサ「SuperH」が搭載されていることが分かる。従来モデルではSuperH3/133MHz、32MBだったものが、HDA-i/LAN2ではSuperH4/240MHz、64MBに強化されており、このグレードアップがスループットアップに貢献していると予想される。

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LAN-iCN2ユニットの内部

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今回試用したモデルではSAMSUNGのディスクが組み込まれていた。ただし出荷状況により異なる可能性がある

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[木田佳克,ITmedia]