エンタープライズ:ニュース 2003/02/04 13:29:00 更新


MSに次ぐ.NET製品参入を掲げるボーランド

ボーランドは、2002年にトゥゲザーソフトを始め、スターベース、ボールドソフト、ハイランダーなど、今後を左右する買収を行った。今年度は、これらの買収によって手に入れた製品群を、いかに自社製品と統合していくかが課題となる

 2002年12月16日に就任された代表取締役社長・小手川清氏が都内ホテルで挨拶し、今年度のボーランドの取り組みについて発表が行われた。

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代表取締役社長・小手川清氏


 冒頭で小手川氏は、ボーランドが提供するアプリケーション利用の価値として、特定のベンダーに限られず、開発スピードを向上するための統合環境、そして最先端のテクノロジーの提供を行うことだと強調する。

 さらに、現在いちばんに掲げられている課題と取り組みについて幾つかのキーワードも発表された。

 いちばんのキーワードは「ALM(Application Lifecycle Management)ソリューション」であり、創立から20年目となった同社がアプリケーション構築を支援してきた軸となっているものだ。そして、2002年に行われたトゥゲザーソフトを始めとする買収による製品群が、今後のALMソリューションのための基盤構築にもなっているという。

 これらを踏まえた上で今年度いちばんの課題として挙げられたのが、2002年10月31日に報じたように、トゥゲザーソフト買収による開発ツールを、いかに自社アプリケーションと統合していくかである。現在、トゥゲザーソフトは日本法人が設立されているが、今後は社統合も行われる予定だ。

 さらに、現在では同社売り上げの約半分をJavaによるものとコメントするが、今後は.NET市場への取り組みも重視し、マイクロソフトに次ぐアプリケーション開発ツールベンダーを目指すと付け加える。

 従来までデベロッパーに対しての働きかけが際だっていた同社だが、今後は企業対企業の取り組みが強化され、いっそうソリューションが意識された展開にフォーカスしていく。

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[ITmedia]