エンタープライズ:ニュース | 2003/02/25 20:30:00 更新 |
アクセンチュア、Webサービスの開発プラットフォームをASPで提供へ
アクセンチュアは、新しいソフトウェア開発プラットフォーム「アクセンチュア・Webサービス・プラットフォーム」を発表した。
アクセンチュアは2月25日、新しいソフトウェア開発プラットフォーム「アクセンチュア・Webサービス・プラットフォーム」を発表した。ユーザー企業はASPの形態で提供される同プラットフォームを利用することで、Webサービスの構築や管理、大規模展開を行うことができる。作業が複数拠点にまたがるプロジェクトや、子会社を横断するプロジェクトを展開・管理する大企業向けに設計されており、複数サイト間でアプリケーションおよびデータを連携させ、コストの低減や顧客対応の迅速化を可能にする。
同プラットフォームは、再利用可能なソフトウェア・コンポーネントをひとつにまとめた「ツールボックス」と、ソフトウェア開発サイクル全体を円滑化するサービスをユーザー企業に提供する。設計者や管理者は、ビジネス上の課題やプロセスの明確化、検証、さらに、結果の分類整理ができるという。
また、プログラマーや開発者は、共通の環境で作業することになり、質の保証されたビルディング・ブロックに統一的にアクセスできる。
アクセンチュア・Webサービス・プラットフォームには、3つのコンポーネントが用意される。
1つは、Webサービス・ライブラリ(アクセンチュアを含む複数の企業から提供される認証済みWebサービス構築ブロックが入ったGUIベースのディレクトリ)。これにより既存のコンポーネントを再利用でき、有効なアプリケーションをより迅速に構築できる。
次に、開発用ホスト環境(Hosted development environment)。これは、より迅速なアプリケーション開発およびテストを可能にするためのソフトウェアインフラや方法論を提供するもの。プロジェクトメンバーは世界中のどこからでもこれを利用できるという。
3つ目は、Webサービス認証ユーティリティ。これは、W3CやWS-Iによって規定されたXMLやSOAP、UDDIといった標準プロトコルを利用して開発されたアプリケーションを認証するもの。
同プラットフォームは、同社とマイクロソフトが共同出資して設立した米アヴァナードと協業して開発されたもの。Visual Studio .NETをはじめとした、マイクロソフトの.NET Frameworkを基盤としている。また、アヴァナードのビジネス用アプリケーション・アーキテクチャ、「Avanade Connected Architecture for .NET」も含んでいる。
同社は、今後12〜18カ月以内に、J2EE版を発表する予定としている。
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[ITmedia]