| エンタープライズ:ニュース | 2003/02/26 16:04:00 更新 |

TECH DAYSで、ネットワークコンピューティングは多くのデバイスを取り込むと菅野氏
サン・マイクロシステムズのデベロッパー向けのカンファレンス「SUN SUPER TECH DAYS」が、開催初日を迎えた。26日から28日までの3日間行われる。オープニング冒頭では、カンファレンスの概要が解説され、サンのイベントの中で最もテクニカルであり、エンジニア対エンジニアで進められるイベントだとコメントされた
サン・マイクロシステムズのデベロッパー向けのカンファレンス「SUN SUPER TECH DAYS」が、開催初日を迎えた。26日から28日までの3日間行われる。オープニング冒頭では、カンファレンスの概要が解説され、SUN SUPER TECH DAYSがサンのイベントの中で最もテクニカルであり、エキスパートなスピーカーが多数参加するイベントであることが強調された。
基調講演前の挨拶では、代表取締役社長・菅原敏明氏が壇上に上がり、ネットワークコンピューティングの進化、そして新たなるデバイス展開が意味するものについてコメントした。

「ネットワークトラフィックは着実に増え続けている。一般家庭においても通信環境が急激なスピードアップを遂げた。従来は1200や2400bpsといったスピードであったものが、同等のメタル線であってもADSL普及によりM単位にまで達しており、ネットワークコンピューティングは爆発的な広がりを見せている」と語る。
ホーム家電業界までもがネットワーク化の波を受け、ネットワークデバイスとしての期待が寄せられている。さまざまな機器がネットワークに入ってくるわけだ。サンが戦略とするすべてのデジタルデバイスをネットワークにつなげる、という構想とマージする。
さらに、2003年はユビキタス元年にもなるだろうと言い、無線アンテナを持つIDチップがネットワークデバイスとして加わることも歓迎すべきこと、とコメントされた。昨今ではテクノロジー過剰ともいえる状況だが、逆に考えればよい環境とも思える。テクノロジーが進歩しやすい土壌が整っていると付け加えられた。
しかし一方では、従来であればITこそが景気を引っ張る起爆剤となっていたものが、景気低迷によってコストパフォーマンスを求める向きも高まっている。サンでは、このような背景を踏まえつつ今後もニーズに合った製品を提供していくという。
最後にSUN SUPER TECH DAYS来場者に向け、「サンはデベロッパーとの関係を重要視している。サンの戦略は、良質でオープンなプラットフォームを作り上げ、デベロッパーと共にリーダーシップを取っていくことだ」と歓迎した。
[木田佳克,ITmedia]
