エンタープライズ:ニュース 2003/02/26 22:32:00 更新


TECH DAYS、BOFで語られたコンポーネント化への道のりと現実

ラフなスタイルでスピーカーと参加者の距離を縮める「BOF」。米国でのスタイルが国内でも採り入れられ、活発なディスカッションを目指し、26、27日の締めくくりに企画されている

 SUN SUPER TECH DAYS初日を締めくくったのは、Java業界を代表するキーマンが集い、参加者とのディスカッションを楽しむ「BOF」(ボフ)。

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椅子は無くビールを片手に意見が交わされるBOF(ボフ)


 BOFの開催スタイルには、上写真の通りラフさが特徴となっており、パネリストと参加者の距離を無くすことが目的とされている。

 開催された第1日目のテーマ「Java 開発者、明日のために 〜 Java 技術の達人たちと語る Java 技術でいかに成功するか 〜」の元、前半では「コンポーネントの再利用は本当に実現するか?」と題し、意見が交わされた。

 なかでも興味深かったものは、「実現するには難しいものの段階を踏めば難しくはない」、「企業体質が関わっている」、「部署内でのコンポーネントから始めよう」、「社内ではリーダーが率先して共通化を行うプロジェクトが必要」など、理想と現実を見つめるさまざまな見解が飛び交った。

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Javaに取り組むキーマンが興味深い経歴を聞かせてくれた


 また、「メインフレームはいつまで使えるのか?どうやってJavaに移行する」というテーマでは、キッパリと「無くなる」と断言される意見もあれば、反するものでは幾つかの見解があるとコメントされた。「難しい点としては、ほとんどのシステムでは従来の仕様書が無いことが多く、旧システムを構築した人物が新たに仕様書を書き起こす必要がある。その後、仕様を基にしてJavaへ置き換えていくという手順が現実的」というコメントが印象的だった。また、帳票などのデータ処理だけはメインフレームに残し、フロントエンドだけをJavaに移行するといったコメントも話された。

 「BOF」は、27日も開催される。飛び入り大物ゲストとは誰か? ぜひ参加して確かめていただきたい。

[木田佳克,ITmedia]