| エンタープライズ:特集 | 2003/03/31 14:00:00 更新 |
JSPプログラミング入門
第1回:JSPによる入出力の基礎 (1/3)
Java2プログラミングの手始めとして何から手を付けたらよいのか分からない。そのように感じる人は多いかもしれない。この特集では、Tomcat上で動作させる単純なサンプルソースを挙げ、一から始めるJSPプログラミング入門をお送りしよう。
Javaラーニング特集記事「Tomcatで知るJSP/サーブレットの基礎」では、Tomcatの設定方法と、JSP・サーブレットのプログラムを配置して実際に動作させるという、おもに環境設定の手法を解説している。一方、この特集「JSPプログラミング入門」では、Tomcatを基盤とした具体的なプログラミング手法に特化していく。手元に動作環境が無い場合には、ぜひ前述の特集で構築してから読むことをおすすめする。
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この特集「JSPプログラミング入門」の目的は、プログラミングついて深く追求していくことにある。そして、実際にTomcat上で動作するJSPのWebアプリケーションを、どのように作成すればよいのかを紹介することだ。第1回目は「JSPによる入出力の基礎」と題し、入出力方法をマスターする上で重要となる手法について解説していく。
第1回:JSPによる入出力の基礎一般的に、Webアプリケーションは入力フォームを用い、ユーザーから何かしらの入力が行われ、その入力に応じてWebアプリケーションソフトが実際の処理に移る。その結果、ユーザーへ応答結果が返されるのが基本的な仕組みだ。第1回目から3回目までは、JSPはどのようにして入力フォームに入力されたデータを読み取るのか、そして、どのようにしてユーザーにデータを返すのかを解説する。
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# mkdir /home/jsptest # chown tomcat4.tomcat4 /home/jsptest |
JSPの動作環境では、「TomcatでJSP/サーブレット実行環境を構築しよう」で解説したようにhttpアクセスが行われるディレクトリを用意する必要がある。この特集では、上記のように「/home/jsptest」ディレクトリをTomcatから参照させるため、/etc/tomcat4/(これは/var/tomcat4/confディレクトリへのシンボリックリンクである)内のserver.xmlファイル内の「<Host>〜</Host>」で囲まれた部分に、次のようなContextエレメントを追加する。
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<Host …> …中略… <Context path="/jsptest" docBase="/home/jsptest" debug="0" reloadable="true"/> </Host> |
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現在の設定が最新になるよう、テスト実行の前にTomcatを再起動させておこう。
| # /etc/rc.d/init.d/tomcat4 restart |
これにより、「http://[サーバー名]:8080/jsptest/」というURLで/home/jsptestディレクトリ内容がTomcatを通じて参照できるようになる。つまり、/home/jsptest/ディレクトリ下にJSPファイルを置けば、「http://[サーバー名]:8080/jsptest/[JSPファイル名]」のURL指定でJSPプログラムが実行できるわけだ。
[大澤文孝,ITmedia]
