| エンタープライズ:ニュース | 2003/04/15 21:33:00 更新 |

i2、サプライチェーンの新ソフトウェア「i2 Six」発表
i2テクノロジーズはサプライチェーンマネジメントの新製品「i2 Six」をリリースすることを明らかにした。
i2テクノロジーズは4月15日、都内で記者発表会を行い、サプライチェーンマネジメント(SCM)の新製品「i2 Six」をリリースすることを明らかにした。i2 Sixは、導入企業が扱う製品に関して、市場の状況や需給情報を企業の垣根を越えてリアルタイムに把握し、計画系と実行系システムの統合を強化している。
同社の横溝陽一社長は、デフレ下のサプライチェーン戦略について、「出来るだけ買わない、出来るだけ持たない、出来るだけ作らない」と表現する。需要が供給を上回っていたインフレ時の戦略とは正反対になるという。
実際のシステムに反映するためには、内外の経営環境をリアルタイムに把握する必要があり、i2 Sixでも最も重要なポイントとなった。
同社のSCMは、売上と利益、調達・支出、生産、フルフィルメント、ロジスティックスの5つの業務の最適化にフォーカスしている。これは、計画系と実行系のシステムをリアルタイムかつ正確に統合することを目指したもので、実行技法「i2 SCO」(サプライチェーン・オプティマイゼーション)に基づいて行われる。さらに、異種アプリケーションとのインタフェースとして、EAI機能を提供する「SCOS」(Supply Chain Operating ServicE)も提供される。
具体的には、これまでのDemand Plannerに代わって、「i2 Demand Manager」が登場した。i2 Demand Managerでは、従来の需要計画に加えて、実行系システムからの生産管理情報などのリアルタイムデータを勘案し、影響分析できるようになったとしている。バッチベースの処理は、こうしたリアルタイム性に欠けていたという。
また、従来はERPやデータベースとのインタフェースは、導入コンサルタントがそれぞれ独自にスクリプトを書くなどして対応していたが、SCOSによってアプリケーション統合にも力を入れる。SCOSはWebサービスに基づいて設計されており、XML、SOAPなどの標準技術により、他システムとの統合が容易になっているという。
関連リンク[怒賀新也,ITmedia]
