エンタープライズ:ニュース 2003/04/16 06:11:00 更新


IBM developerWorksLive!:ラショナル・デブリン氏、開発環境をオートメーション化

デベロップメント環境において、反復的なテスティング、そして基本となるモデリングの構築には多大な労力を必要とする。ラショナルはこの環境において、WebSphereなどと統合されることで開発環境のオートメーションを実現する

 developerWorksLive!、2日目には、ラショナルソフトウェア、CEOのマイク・デブリン氏が壇上に立ち、ラショナルソフトウェアの背景、そして成功するためのデベロップメントには何が必要なのか、またカスタマではどのように利用されているのか、などが解説された。

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ラショナルソフトウェアCEO、マイク・デブリン氏


 今日のラショナルでは、まずいちばんにWebSphereとの統合がポイントとなっていると冒頭で述べる。オートノミックを実現する上でラショナルは必須の存在となり、デベロッパーが開発の際にモデリング(プロファイリング)を行う際、支援を行うツールとして有効であるとポジションを語る。また、ソフトウェア開発では、IBMが掲げるオンデマンドビジネス実現において、柔軟性、順応性が持ち備えられていなければならないとも強調された。

 「IBMソフトウェアは、開発の際のライフサイクルをすべて網羅することを目指している。その中でも、ラショナルが実現する事項は非常に多岐に渡っており、テスト機構はもちろん、コンフィグレーション、マネージメントなど各プロダクトに実装されることで真価を発揮する」とコメントされた。

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オンデマンドビジネスには、アプリケーション開発の上でモデリング(マネージメント)が重要だと強調する


 ラショナルのビジュアルモデリングツール「Rational XDE」のXDEとは、拡張開発環境(eXtended Development Environment)の略であり、これがラショナルが掲げるデベロップメント環境の支援を象徴するものの1つだ。ラショナルの真価は、アプリケーション開発の上でビルド段階から実行環境までを網羅する開発支援を行うものだ、と付け加えられた。

 デベロップメントの領域では、デザインモデルからの品質をよりいっそう追求しなければならないことも強調する。IBMソフトウェアとの統合により、ラショナルはいっそうの進化を遂げるという。

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アーキテクチャが洗練されていなければならないとデブリン氏


 さらに、品質にはアーキテクチャが鍵となっていることも強調する。ラショナルはアーキテクチャのサポートを筆頭に、プロセスのサポート、ほかにもモデル化の分野で現在までにリーダーシップを取ってきた存在だ。ソフトウェアのスタンダード化、ビジネスモデル、アプリケーションモデルは常に進化しており、デベロッパーはシステムの規模が大きくなるほどにモデリング構造を洗練させるという課題も持たなければならない。

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IBMソフトウェアの中でラショナルはモデリングとテスティング、コードトレースなど開発支援をサポートする軸となっている


[木田佳克,ITmedia]