エンタープライズ:ニュース 2003/04/16 20:52:00 更新


OMG認定UML技術者資格試験プログラムを事業化

ユーメムエル教育研究所とオブジェクト・マネジメント・グループは、ワールドワイドなOMG認定UML技術者資格試験プログラムの事業化を発表した。

 4月16日から東京・青山で開催されている「UML Forum/Tokyo 2003」で、「ユーメムエル教育研究所」(UTI)とソフトウェア標準化コンソーシアムである「オブジェクト・マネジメント・グループ」(OMG)は共同記者発表を行い、OMG認定UML技術者資格試験プログラムをワールドワイドで事業化することで合意し、2003年晩秋の開始に向け、問題作成などの準備に着手したことを発表した。UTIは日本およびアジアンパシフィックの資格試験プログラムを管轄し、OMGはそれ以外の地域を管轄していく。

 UML(Unified Modeling Language)は、OMGが策定した、システムの表記法を統一したモデリング言語。MDA(Model Driven Architecture)技術のコアとなるシステム分析/設計の標準で、実装技術に依存しない技術としてIT技術者にとって有益なものであるという。

 発表会に出席したOMGの会長兼CEOであるリチャード・ソーリー博士は、「UML 2.0の策定によって、先進的企業にとってUMLが重要性を増している中、技術の評価という極めて重大なニーズを満たすものとなる今回の発表は、非常に意義があるものとなるでしょう」と話す。

 同プログラムでは、今回発表した記述試験の「UMLデベロッパー」のほか、方法論別設計能力試験として「UMLアーキテクト」、「ドメインUML技術者」などの開催も予定している。また、「UMLデベロッパー」は、「ベーシック」、「ミディアム」、「アドバンスト」の3つのレベルが用意される。

 今後のスケジュールとして、2003年6月から問題作成作業を開始し、8月にベータテスト、そして11月からベーシック・レベルの試験を開始する予定。そのほかのレベルについては、以降順次実施していく。

 受験費用は未定だが、100ドルを目安に調整していく予定。

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共同記者発表に参加したOMGの会長兼CEO、リチャード・ソーリー博士


[西尾泰三,ITmedia]