エンタープライズ:ニュース | 2003/04/16 22:10:00 更新 |
Liberty Alliance、RSA ConferenceでLiberty仕様フェーズ2のドラフトを公開
Liberty Allianceは「RSA Conference 2003」で開催した記者発表会で、Phase 2 Specificationsのドラフトを公開した。
Liberty Allianceは4月15日、サンフランシスコで開催中の「RSA Conference 2003」において、「Liberty Alliance Phase 2 Specifications(Liberty 2.0)」のドラフトを公開した。2003年第3四半期での最終承認を目指す予定。ドラフトはLiberty Allianceのサイトから無償でダウンロードできる。
Phase 2 Specificationsでは、Federated Network Identity Archtecture(協調型ネットワーク認証アーキテクチャ)に新しく以下の3つの要素が加わる。
- Liberty Identity Federation Framework(ID-FF)
- Liberty Identity Web Services Framework(ID-WSF)
- Liberty Identity Service Interface Specifications(ID-SIS)
ID-FFはversion 1.2となり、ユーザが関連のあるサイトをグループ化し、連合として扱えるようになるほか、Webサービス側がユーザ証明をせずにそのユーザ属性だけを確認できるようになる。ID-WSFは、ユーザ認証ベースのWebサービス間を相互運用するためのテクニカルコンポーネントのあらましで、HTTPサーバ機能を持たないクライアントがLiberty仕様対応サービスのホストになれる機能などをサポートしている。ID-SISは、ID-WSFのためのサービスインタフェースで、ユーザレジストレーションの時に利用する基本的なプロファイル情報のテンプレートを定義する「ID-Personal Profile」を提供する。
Liberty Allianceの発表会ではこのほか、Liberty Allianceのマネージメントボードに、エリクソン、フィデリティ・インベストメント、ノベル、ベリサインの各社の代表が新しく加わったことや、このほかRSA Conference 2003にの展示会場において、20社がLiberty Alliance Phase 1 Specificationsに基づいた製品によるサービスのデモを披露していることなどを発表した。発表会でもこのうちのノキアやNTTが、携帯電話を使ってLiberty準拠のサービスを利用するデモを行った。
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Liberty 2.0が目指すもの
関連リンク
RSA Conference 2003レポート
Liberty Alliance
[佐々木千之,ITmedia]