エンタープライズ:コラム 2003/04/30 14:42:00 更新


Linux Column:あえてWindows Server 2003を考える

Windows Server 2003が発表になった。Linuxのコラムだが、今回はあえてWindowsを題材に取り上げる。

 Windows Server 2003が発表になった。Linuxのコラムだが、今回はあえてWindowsを題材に取り上げる。エンタープライズ分野を狙う意欲的なバージョンのようだ。確かに、テレビを見ていても製品そのものとは言わないまでも、企業に.NETによるソリューションを提案するCMをよく見かける。もともとテレビをあまり見ない(見れない)のに目にするということは、かなりの頻度で放送しているのだろう。そうは言っても、アピールは随分と控え目な感じだ。やはり今回のリリースがより大規模な、ハイエンドな層であるエンタープライズをターゲットにしているからだろうか。

 しかし、果たして積極的にターゲットとしている分野のユーザーが、まだ未知数のOSに移行していくとは考えられない。とりあえずService Pack1が出るぐらいまでは待つだろうし、その上で動くソリューションの実態が明らかになるまでは移行できないだろう。信頼性を強調してもこれまでの経緯からすれば懐疑的にならざるを得ないし、コストの面を強調してもLinuxが競合として浮上する。

 Windows Server 2003を評価した人からの寸評を聞くに、だいぶ使いやすくなったとのこと。あくまでフィーリングなのでしょうが、そのような印象は大事ですね。もし、ハイエンドなエンタープライズではなく、ローエンドなワークグループ市場を狙った製品となっていたら、もしかするとLinuxはかなりまずい状況になっていたのではないか? という想像もできる。しかし、ビジネスとして見たときは、売り上げや利益率を考えるとそれはできなかったのだろう。それでも、じきにローエンドまで降りてくるだろうし、その時にネームバリューやインストールベースの数、使いやすさの点などにおいてLinuxが勝てるかどうか、難しい課題は残っているといえる。

 実際、エンタープライズ分野におけるニーズというのは、確実にOSから離れてきていて、最終的にそこで何がどれぐらいのコストでできるのか、ということに移りつつあるのかもしれない。よくも悪くも適正なTCOが重視されるようになったし、価値判断基準も正常なものになりつつあるということか。多分、今まで儲けていたビジネスは崩れ去るだろうし、そこにまた新しいビジネスが生まれてくるのかもしれない。Windows Server 2003の登場は、その静かであるという点で「ああ、世の中もだいぶ変わったのだなあ」と思わせてくれるきっかけになっている気がする。

[宮原 徹,びぎねっと]



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