エンタープライズ:ニュース 2003/05/13 19:56:00 更新


日立とMS、「SQL Server(64-bit)」をベースに64ビット環境での共同検証を実施

日立とマイクロソフトは、「Microsoft SQL Server 2000 Enterprise Edition(64-bit)」を搭載した日立のItanium 2搭載サーバ「HA8500シリーズ」などを用いた共同技術検証で、32ビットから64ビットシステムへの移行の容易さ、および高いスケーラビリティが確認できたと発表した。

 日立製作所(日立)とマイクロソフトは5月13日、「Microsoft SQL Server 2000 Enterprise Edition(64-bit)」を搭載した日立のItanium 2搭載サーバ「HA8500シリーズ」などを用いた共同技術検証で、32ビットから64ビットシステムへの移行の容易さ、および高いスケーラビリティが確認できたと発表した。

 共同技術検証プロジェクトでは、「Microsoft Windows Server 2003ファミリ」日本語版、「Microsoft SQL Server 2000 Enterprise Edition(64-bit)」と、日立のItanium 2搭載した8Wayサーバ「HA8500シリーズ」、ストレージシステム「SANRISEシリーズ」を利用した。

 日立のサーバ「HA8500/630」にストレージシステム「SANRISEシリーズ」を2Gbpsのファイバチャネルで接続した環境で、フェイルオーバークラスタ構成やディザスタリカバリに対応するウォームスタンバイサーバ構成など、実運用環境に近い構成で動作/スケーラビリティを確認した。

 確認されたのは、(1)SQL Serverシステムの32ビットから64ビット環境への移行性、(2)32ビットクラスタと64ビットクラスタとのウォームスタンバイサーバ構成、(3)プロセッサ数やメモリ容量の増加によるスケーラビリティ、(4)SANRISEシリーズの自動バックアップ機能――としている。

 この結果、HA8500/630とSQL Serverの組み合わせで高いスケーラビリティを達成できること、既存の32ビットSQL Server環境から64ビットSQL Server環境に、さまざまな方法で容易に移行できることが確認されたという。

 なお、SANRISEシリーズおよび「JP1/HiCommand Protection Manager」については、Windows Server 2003の正式サポートに向け検証継続中としている。

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