エンタープライズ:ニュース | 2003/05/16 22:54:00 更新 |
C/Sアプリケーションをより進化させるWebサービス
アプリケーション プラットフォーム トラックの午後最初のセッションは、「Webサービスで進化するC/Sアプリケーション」と題して、マイクロソフト株式会社 デベロッパーマーケティング本部 デベロッパー製品部 熱海 英樹氏によって行われた。
このセッションで取り上げられたのは、従来のビジネスロジックが組み込まれたアプリケーションが、バックエンドのデータベースサーバへアクセスするという従来のC/Sシステムを、Webサービスがいかに進化させていくかということだ。
WebブラウザをUIに使用したWebアプリケーションが登場してから言われ続けていることだが、ビジネスロジックをクライアント側に配置する従来のC/Sシステムでは、ビジネスロジックの変更があった際に、メンテナンスコストが高くついてしまう。Webアプリケーションは、このメンテナンスコストを下げる代わりに、クライアント側の機能を制限することになってしまう。たとえば印刷機能などがそれだ。
このセッションでは、Windows Server 2003の中核となる技術であるXML WebサービスをC/Sシステムに適用することで、ビジネスロジックのサーバ側へ配置することでの集中管理によるメンテナンスコストの低減、また、UI機能をリッチクライアントとすることで、ユーザーにやさしいインタフェースを実現できるなど、利点が多いことが改めて示された。また、Visual Studio .NET 2003やASP.NETのマルチクライアント対応機能で、Windowsアプリケーション、Office 2003、Windows CE、さらに、携帯端末やPDAを含むWebブラウザ端末をクライアントとするC/Sシステムの開発が楽にできるということもデモによって示された。
Windows Server 2003をWebサービスの提供者であるアプリケーションサーバとしてC/Sシステムの中間層に据え、SQL ServerなどのWindows Server Systemをバックエンドのデータ層とし、携帯端末やPDAを含む様々な形態のUIをVisual Studio .NET 2003で開発するというソリューションが示されたセッションだった。
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[宮内さとる,ITmedia]