エンタープライズ:ニュース 2003/05/19 20:32:00 更新


セキュリティフライデー、Windowsネット上の挙動を監視する「VISUACT」を発表

セキュリティフライデーは、Windowsネットワークをモニタし、不正アクセスを未然に抑止するためのソフトウェア「VISUACT」の販売を開始する。

 セキュリティフライデーは6月2日より、既存のサーバやクライアントに影響を与えることなくWindowsネットワークをモニタし、不正アクセスを未然に抑止するためのソフトウェア「VISUACT」の販売を開始する。

 VISUACTは、Windowsネットワークで利用されるポート137/138/139、445のセッションを監視し、パケットを収集。それらの情報を総合的に判断することで、いつ、誰が、どんな操作を行ったかといったアクション情報を抽出し、テキスト形式で出力する。Sambaにも対応している。

 ネットワークを流れるパケットをキャプチャし、監視・抑止力として利用するツールとしては、既に「PacketBlackHole」や「NetDetector」といった製品が提供済みだ。これらの製品では流れるパケットをすべて収集、保存するのに対し、VISUACTではパケットの情報を元に解析・抽出したアクション情報を取り出す点が特徴になる。これはまた、プライバシー侵害の可能性を低めるとともに、保存用ストレージの容量も少なくて済むというメリットにつながるという。

 また、VISUACTは情報をテキスト形式で出力するため、他の侵入検知システム(IDS)やネットワーク統合管理・監視システムと連携させることも可能だ。「他のセキュリティソフトウェアの代わりに導入するというよりも、他のIDSなどのセンサとして利用することを前提に開発」(同社)したといい、これまでは解析が困難だったWindowsのアクセスを詳細に監視できるという。

 同製品は3つのコンポーネントから構成されている。1つは、サーバへのアクセス経路上に設置されてパケット収集・解析を行う「VISUACTセンサ」で、Windows 2000/XP上で動作する。他に、その出力情報を受けて記録を残す「VISUACTレコーダ」と、同じくVISUACTセンサの出力をリアルタイムに、グラフィカルに表示する「VISUACTビュア」がある。

 価格は、センサとレコーダを組み合わせた基本パッケージが19万8000円。同社では合わせて、VISUACTのOEM提供も展開していく。

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[ITmedia]