エンタープライズ:コラム 2003/05/21 19:19:00 更新


Linux Column:LinuxWorldの見所を勝手に予想

今週はLinuxWorldだ。基本的にお祭り好きなので、なんだかんだいって3日間いるつもりだ。私の独断と偏見で今回のLinuxWorldの見所を予想してみよう。

 前回Linux Zaurusの話をしたが、早速新機種が出てきたようだ。CPUが高速化し、メモリも増え、バッテリーも長時間化したようだ。ただし、キーボード付きの高機能モデルのようで、PDAというよりはハンドヘルドPCクラスに入れても良さそうな製品に仕上がっているようだ。VPNサポートなど興味深いところもあり、機会があれば触れてみたい。シャープさん、貸し出してくれないかな?(と言ってみたり)。

 先週の話題といえば、SCOのIBMに対する訴訟に端を発する、UNIXの知的所有権に関する動きにさらに進展があったようで、今後予断を許さないような状況だ。本当は今回のテーマとして取り上げたかったのだが、不明な点が多いためSCOに対する質問も含めて情報収集中。来週にでも取り上げられればと思う。

 さて、今週はLinuxWorldだ。基本的にお祭り好きなので、なんだかんだいって3日間いるつもりだ。今回は取材メインなので、ペンギンの着ぐるみは無い。会場をブラブラしている予定なので、見かけたら気軽に声をかけてほしい&本コラムの感想を生で聞かせてほしい(ただし「つまらねーぞ、おらぁ」とかいうのだけは勘弁)。

 さて、私の独断と偏見で今回のLinuxWorldの見所を予想してみよう。

 まずカンファレンスの方だが、全体的に企業導入向けのテーマが多い。技術者向けのテクニカルセミナーのようなものが今回はあまりないので、SEの人にはやや来場するための名目が薄いだろうか。きっと、システム導入に関する意思決定権のある人に来場してほしいというイベントの性格付けのせいだろう。そういう意味では、今回はこれまでほとんどLinuxWorldには絡んでこなかったレッドハットやデルなどが名前を連ねているので、どのような話をするのか興味があるところだ。その他の企業とも合わせて戦略を聞き比べてみるのもいいだろう。

 個人的には3日目に予定されている特別講演「Linuxは情報家電のプラットホームになれるか?(仮)」が興味があるところ。家電へのLinuxの取り込みを積極的に行っているソニーの講演ということで、現状と課題を浮き彫りにしてくれることを期待したい。

 次に展示会の方に目を移してみよう。今回は展示の方はこれまでに比べるとやや寂しくなるようだ。前回好評だったユーザー会などのブースが軒を連ねた「.ORGパビリオン」が無くなってしまったのも残念。次の機会には是非復活させてほしいところだ。

 それでも、大手ベンダーはもちろんのこと、さまざまな企業が出展しているので、何か面白いものを見つけてきたいところ。こればっかりは行ってみないと分からないところなので、皆さんも是非足を運んでみては?

 そうそう、最近はお台場に温泉があるみたいなので、帰りに一風呂浴びて帰るなんていうのも粋でいいかもしれないですね。

 LinuxWorldの様子は、来週の本コラムで少し紹介したいと思っています。

[宮原 徹,びぎねっと]