エンタープライズ:ニュース 2003/05/28 15:09:00 更新


三井物産がアイルランド産のトラフィックジェネレータ「diversifEye」を販売

アイルランドのシェニック・ソフトウェア・システムズは、三井物産ITソリューション事業部と総販売代理店契約を締結し、トラフィックジェネレータ製品の販売活動を本格的に開始した。

 アイルランドのシェニック・ソフトウェア・システムズ(シェニック)は、三井物産ITソリューション事業部と総販売代理店契約を締結した。両社は2002年末より、シェニックが開発したネットワークトラフィックジェネレータ「diversifEye」のプリマーケティング活動を展開していたが、これを機に、本格的な販売活動を開始している。

 diversifEyeは、コントローラ(サーバ)を内蔵したアプライアンス型のトラフィックジェネレータで、ネットワークの動作検証などに利用される。類似の製品は「SmartBit」をはじめ複数存在するが、diversifEyeは価格が低廉であることに加え、レイヤ2/レイヤ3のトラフィックだけでなく、HTTPやストリーミングといったアプリケーションレベルでもエミュレーションが可能な点が特徴だ。

 また既存の製品では、ルータやスイッチといった機器単位での測定が中心になるが、diversifEyeではVLANやIPごと、あるいはフローやユーザーごとに、エンドツーエンドで測定を行えるという。

 さらに、実際のテスト作業を支援する機能として、diversifEyeから、テスト対象となるルータやスイッチの設定を自動化する機能がある。これにより、検証作業時のセットアップの手間を省けるだけでなく、手動設定によるミスを防げるという。

 契約締結に当たって来日したシェニックの共同創設者でCMO(最高マーケティング責任者)を務めるロバート・ウィンターズ氏は、「日本は、特にブロードバンド接続が普及している重要な市場。ここで高品質、広帯域のサービスを提供するために必要な問題解決を支援していきたい」と述べている。

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三井物産との契約締結に当たって来日したウィンターズ氏(右)


 diversifEyeの価格は搭載インタフェースによって異なるが、ファストイーサネットを8ポート搭載したモデルで約450万円から。三井物産では、基本的に直販を中心とするが、今後は販売パートナーの開拓も検討しているという。

関連リンク
▼シェニック・ソフトウェア・システムズ
▼三井物産

[高橋睦美,ITmedia]