エンタープライズ:ニュース 2003/06/10 16:13:00 更新


Madisonで飛躍を目指すHP-UX11i v2、国内で7月1日より出荷

商用UNIXとして知られるHP-UXが11i v2として国内出荷を開始。エンタープライズ市場に向けて10年サポートを強調する。

 System V Release4(SVR4)をベースとした商用UNIXとして知られる「HP-UX」。日本ヒューレット・パッカードは、同オペレーティングシステムのバージョン「HP-UX11i v2」(以下、11i v2)についての国内会見を行った。

 アナウンスされたテクニカル面は、すでに米国で発表された通りであるが、来日されたHewlett-Packardマーケティングマネージャ、マイク・オードリー氏から直接のコメントが聞かれた。

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来日されたオードリー氏、HPでは約1/4がHP-UXによる収益だと語る


 オードリー氏から11i v2について、PA-RISCで培った技術を基にバイナリ互換、ソース互換の実現、そして製品リリース後の10年間サポートなどが強調された。さらに、今夏にリリースされる第3世代Itanium「Madison」によりパフォーマンスはいっそう向上し、エンタープライズ市場での採用が期待できるとコメントする。

 また、これまでにHPのサーバシェアとして展開されてきたビジネスアプリケーションやデータコンテンツサーバといった領域に限らず、今後はインターネットにおける基幹サーバでも幅広く利用されるよう、シェア拡大を目指すと語られた。

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HP-UXのロードマップ。11i v2の10年サポートはもちろん、開発は11i v3以降へと継続される


 HP-UX11i v2の国内出荷は7月1日、価格は1プロセッサあたり16万9,000円から。

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[木田佳克,ITmedia]