エンタープライズ:ニュース | 2003/06/10 23:07:00 更新 |
マイクロソフト、「Microsoft VM」のアンインストーラ提供を示唆
Microsoft VMは、2001年3月のSun Microsystemsとの和解契約に基づき、2004年1月以降ソースコードを含めたすべてのライセンスが失効する。マイクロソフトは、プレス説明会で、「Microsoft VM」をアンインストールするツールの提供準備があると明かした。
マイクロソフトは6月10日、プレス説明会で、「Microsoft VM」をアンインストールするツールの提供する準備があることを明かした。Microsoft VMは、2001年3月のSun Microsystemsとの和解契約に基づき、2004年1月以降はソースコードを含めたすべてのライセンスが失効することになる。
マイクロソフトの佐藤秀一氏(製品マーケティング本部Windows製品部クライアントグループ プロダクトマネジャー)は、「これは、つまり期間終了後はセキュリティ脆弱性の修正も含め一切のメンテナンスができなくなる」と説明した。
ライセンス失効残り1年を切っているが、マイクロソフトはすでにWindows XP SP1からMicrosoft VMを取り除くことを決定。Microsoft VMのない「Windows XP SP1a」の提供を行うなど、段階的廃止の方向に向かっている。
また、今後リリースする製品およびサービスパックでもMicrosoft VMを搭載せずに提供する予定で、同社最新のサーバOS「Windows Server 2003」では、すでにMicrosoft VMが含まれていない。またWindows 2000 SP4でも搭載しない方針だという。
また、2003年1月の米連邦地裁の仮処分命令では、Windows XPおよびIEへのMicrosoft VM搭載と、単独配布の停止が盛り込まれている。
仮処分命令に関して、現在Microsoftは控訴審で審理中にあるが、佐藤氏は「裁判の行方しだいで何とも言えないが、Microsoft VMを取り除くツールを提供する用意がある」と述べ、アンインストーラの提供も念頭に入れていることを示唆した。
Visual J++においては、Visual Studio 6.0としての提供を順次終了していく。Javaで構築されたアプリケーションをC#に変換できる「Microsoft Java Language Conversion Assistant」(現在ベータ2公開中)を提供する予定だ。
「Javaを否定するものではないが、Javaで構築された既存のソースコードを.NET Fremeworkに移行するためのツールを提供することで、XML Webサービスへの移行を推奨していく」(佐藤氏)。
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[堀 哲也,ITmedia]