エンタープライズ:ニュース 2003/07/02 01:38:00 更新


いよいよ展示会が開幕、10周年を迎えた「NetWorld+Interop」

7月2日より4日にかけて、国内外300社あまりの出展を集めた「NetWorld+Interop 2003 Tokyo」の展示会が開催される。

 日本のネットワーク環境も、それを取り巻く業界も激変したこの10年間。その変遷を如実に映し出してきたのが、ネットワーク分野では世界最大規模のカンファレンス「NetWorld+Interop」だ。

 7月2日、いよいよ「NetWorld+Interop 2003 Tokyo」の展示会がスタートする。今年の出展社は300社を超えた。SARSなどの影響で昨年より数こそ減ったものの、多彩な製品がそろうのは相変わらずだ。一足先に始まったコンファレンス/セミナーともども、幕張メッセを会場に7月4日まで開催される。

 初日には、これまで10年間のNetWorld+Interopを、そして日本のインターネットを牽引してきた村井純氏(慶應義塾大学環境情報学部教授)が「インターネットへの夢と現実:これからの10年」と題して基調講演を行う。他にも連日、ユビキタス情報社会や自動車とIT/ITSなどをテーマとした基調講演が行われるほか、展示会と並行して幅広い分野をカバーしたチュートリアルやワークショップなどが開かれる。

 展示会で真っ先に思いつくのは、伝統的なLAN/WAN関連製品を中心とした「Network Infrastracture」ゾーンだろう。だがそれ以外にも「Carrier Service」ゾーン、上位のレイヤにフォーカスし、グループウェアやWeb関連製品、CTI関連製品などが集まる「e-Platform&Software」ゾーン、ますます重要性を増す「Security」ゾーン、ブロードバンドの普及を踏まえ、さまざまなコンテンツ関連製品や配信サービスに焦点を当てる「Media/Web Broadcasting」ゾーンの5つに分けて、最新の製品情報やサービスが紹介される。展示会場では、既に発表済み、あるいは発表したての新製品情報を得られるだけではない。「参考出展」の形で開発中の製品を紹介し、来場者の反響を元にその後のスケジュールを決定する、というケースもしばしば見られる。

 また、特定のカテゴリごとに複数の企業が集まり、各社の製品を組み合わせてのデモンストレーションを行ったり、各々の得意分野でプレゼンテーションを行う「ShowCase」にも注目だ。今年は、「IPv6 ShowCase」のほか、「VoIP ShowCase」「Security ShowCase」「Broadband Solution ShowCase」の4つが展開される。

 これら一連の展示とイベントを支えるネットワークインフラがShowNetである。おなじみのNOCを眺めるだけでも興味深いだろうが、連日開催される「ShowNetウォーキングツアー」に参加すれば、その設計コンセプトやShowNetのネットワークトポロジについて深く知ることができる。また会場内には、この高速ネットワークを体験できる「ShowNet Cafe」が設置される予定だ。

 展示会場では、10年前にはまだ影も形もなかったさまざまなネットワーク技術に触れることができるだろう。そして、この先の10年の行方を占うヒントも隠れているに違いない。

関連リンク
▼NetWorld+Interop 2003 Tokyo

[ITmedia]