エンタープライズ:ニュース 2003/07/11 23:20:00 更新


IT People:パッケージ開発と顧客要件に挟まれるのはつらい

連結会計パッケージソフトの開発を手掛けるディーバの中山さん。ソフトウェア設計では、システム的な最適化と、顧客の業務要件カバー間に挟まれることがあり、苦労することがあるという。
名前 中山 立(なかやま たつる)さん
職業 ソフトウェア開発、公認会計士
所属 ディーバ 開発部 連結会計ソフトウェア「DivaSystem」の開発、販売、導入コンサルティング
出身地 兵庫県神戸市
慶応義塾大学時代は、遊びながらも公認会計士の資格取得のために勉強を続けたという中山さん

過去

 1996年、デロイトトーマツコンサルティング(現ブラクストン)入社。2000年、ディーバ入社。前職では、AS400、RPG3による一般会計システムや入出金システムの開発などを手掛けた。

現在

 連結会計システムの設計/開発に従事。新しい制度や顧客の業務要件を分析し、パッケージとしてシステム化する役割。

ZDNet DivaSystemとはどんなソフトウェアですか?

中山 中堅から大企業向けに連結会計を実現するパッケージシステムです。特徴はソフトウェアの高速性です。東芝やキヤノン販売をはじめ、大手を含めたさまざまな企業に利用されるようになってきました。最近では別のシステムからDivaSystemに乗り換える顧客が多くなり、うれしく思っています。

ZDNet パッケージシステムを開発する上で気をつけていることはありますか?

中山 バージョンアップの際の互換性の確保や、さまざまな顧客に対応する汎用性を持たせることなどです。

注目の技術

 連結経営が着目され、各セグメント、企業、グループなどさまざまな組織を連携させることにより、処理するデータ量が増大しています。データベースがより高速になってほしいと思います。

趣味、息抜き

 サッカー観戦。年間50試合観戦が今年の目標。もう一つは家計簿をつけること。

ZDNet 昨年のW杯は観戦しましたか?

中山 はい。準々決勝、準決勝、決勝を含め全部で7試合見に行きました。ベストゲームは、日本vsチュニジア戦の裏でやっていたロシアvsベルギー戦でした。勝った方が決勝トーナメント進出ということで、非常にすばらしい試合でした。

ITに関わっていて楽しいと思うとき

 「DivaSystemにして楽になった」「バージョンアップをしてよくなった」と顧客からコメントをもらったときです。

ITに関わっていてやめたいと思うとき

 視力検査のたびに思います。昔は2.0あった視力が今では3分の1程度まで落ちています。

 また、大変だと思うときは、ソフトウェアの仕様と、顧客の要件の間に挟まれたときです。顧客側の立場も分かるものの、なるべくなら作りこみはしたくないと思うこともあります。

PC

 IBMのノートPC(X30)が使いやすくて感動しました。ワイヤレスマウス(Microsoft製)の電池がすぐ切れるので何とかしてほしい。

常に考えていること

 パッケージシステムのメリットと制約、あるいは、業務機能強化とパフォーマンス劣化など、トレードオフにある関係についていつも考えています。

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