エンタープライズ:ニュース 2003/07/16 22:22:00 更新


プリントアウトした文書の改竄を検出、沖電気が独自技術「Val-Code」を事業化

沖電気工業は、プリントアウトした文書の改竄を検出するセキュアプリント技術「Val-Code」を事業化。第1弾として自動データ化ソフトウェア「アンサーリード」を発売する。

 沖電気工業は7月16日、プリントアウトした文書に対し改竄の有無を検出するセキュアプリント技術「Val-Code」を事業化する方針を表明した。

 Val-Codeは、印刷された文書の安全性を確保する同社独自の技術だ。文書を印刷する際には、微細なドットパターンから構成される改竄検証用のデータを、地紋として文書とともに印刷しておく。後々、この文書をスキャナで読み取り、地紋のドットパターンを解析することによって、改竄の有無やその箇所を検出する仕組みだ。

 印刷には600dpi以上のレーザープリンタを、また改竄検証には400dpi以上のスキャナを用いる必要があるが、文書フォーマットには制約がない。また誤り訂正符号技術を活用することで、印刷後の文書に汚れや折り目が付いた場合でも、99%以上の精度で改竄を検出できるという。

 沖電気はまず第1弾として、手書きアンケートの回答入力作業を効率化する自動データ化ソフトウェア「アンサーリード」を、7月中旬から発売する。価格は標準構成で500万円から。さらに同社は、住民票などの公的文書や各種証明書向けの改ざん検出ソフトウェアを順次提供する計画という。

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[ITmedia]