エンタープライズ:ニュース 2003/07/30 23:54:00 更新


ストラタステクノロジー、パートナー向けセミナーでftServerの優位性をアピール

日本ストラタステクノロジーは、都内のホテルにパートナー企業を招いて、フォールトトレラントIAサーバ「ftServer」に関するセミナーを開催した。

 日本ストラタステクノロジーは7月29日、都内のホテルにパートナー企業を招いて、独自技術によるフォールトトレラントIAサーバ「ftServer」シリーズに関するセミナーを開催した。

 ftServerは、主要なコンポーネントを二重化(一部機種では三重化)した上で、それぞれのコンポーネントを同期して動作させ、障害発生時には問題の起きたコンポーネントをハードウェア的に自動的に切り離すことで、処理の中断やデータの欠如が起こらない、という特徴を持っている。

 セミナーの冒頭で挨拶した長井正利社長は「ハイアベイラビリティ(高可用性)とコンティニュイアスアベイラビリティ(連続可用性)を実現するには、クラスターシステムを構築する方法があるが、クラスターシステムはシステム価格が高く、ソフトウェアライセンスが(通常利用しない分も含めて)複数必要で、フェイルオーバー処理は常にユーザーが負担しなくてはならない。その点、ftServerはシステム価格も安く、ソフトライセンスも1つですむ。フェイルオーバー処理もハードウェアで処理するので、システム管理者の負担も軽い」とftServerのメリットを説いた。

代表取締役社長の長井正利氏

代表取締役社長の長井正利氏「ftServerはユーザーの負担と不安を取り除く」とアピール


 また米Stratus Technologiesのデヴィッド・ローレロ社長兼CEOは「ストラタスは、連続可用性と運用の容易さを、UNIXのクラスターシステムの半分のコスト、(米HPの)NonStop Serverの5分の1のコストで提供できる」「Windowsサーバの企業での採用は増加しており、基幹システムを動かすことも増えている。ストラタスはこうした高可用性を要求されるIAサーバ分野で、常に先駆者でありたい」と語った。

 将来の製品戦略に関しては、現在提供している、Windows向けのftServerシリーズと、独自OS「VOS」やHP-UXが稼働するContinuumシリーズを、IA32ベースの単一プラットフォームアーキテクチャーに統合していくという。

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[佐々木千之,ITmedia]