エンタープライズ:ニュース 2003/07/31 16:27:00 更新


F5ネットワークスジャパン、SSL VPNアプライアンスを9月に発売

F5ネットワークスジャパンは、F5 Networksが7月23日に買収したuRoam製のSSL VPN向けアプライアンス「FirePass」を日本市場に投入することを発表した。

 インターネットトラフィック/コンテンツ管理の製品販売、サービスを展開するF5ネットワークスジャパンは、7月31日に都内の会場で発表会を開催し、7月23日に米F5 NetworksがuRoamを買収した経緯について紹介するとともに、uRoamがこれまで提供してきたSSL VPN向けアプライアンス・サーバ「FirePass」を9月から発売することを発表した。

 FirePassの特徴は、SSL VPNを利用しているために接続するクライアントを選ばず、ブラウザ経由で安全なアクセスを提供するところにある。既存のセキュリティインフラへ簡単に導入できるうえ、「ダイナミックポリシーエンジン」による認証やアクセス制限、詳細なログレポートも可能だ。米国ではこれまでSAPやFedExといった企業が採用しているとのこと。

 登壇したF5 Networksシニアバイスプレジデントのジェフ・パンコティン氏は、「セキュリティの脅威は年々増加しており、2003年の第1四半期で、すでに2002年に報告されたインシデントの半数を超えた報告が寄せられているというCERT/CCの調査もある。SQL Slammerの例を挙げるまでもなく、今後はアプリケーション・セキュリティ分野が重要になってくるだろう。しかもその分野における成長が見込まれているので、uRoamの製品を加え、トラフィック管理からネットワーク・セキュリティ、アプリケーション・セキュリティの分野も含めて、最適なトータルソリューションを提供する」と語る。

 「リモートアクセスの分野においては、IPSec VPNによる接続からSSL VPNに移行しつつあり、市場も急速に成長している。クライアントにソフトウェアを導入することなく、ブラウザでコントロールできるSSL VPNは、リモートアクセスでは一般的になるだろう」(パンコティン氏)。

 FirePassの価格は360万円から。今後はF5の「BIG-IP」にFirePassの機能をソフトウェアモジュール化して搭載する予定もあるとのことだ。

関連リンク
▼F5ネットワークスジャパン
▼uRoam

[ITmedia]