エンタープライズ:ニュース 2003/09/02 22:33:00 更新


Baanを統合したSSA、統合後も製造業向けビジネス強化へ

SSA Global TechnologiesとBaanは、両社が製造業に特化した製品やサービスの提供体制を今後も整えていくことを強調した。

 6月3日に統合が報じられたSSA Global TechnologiesとオランダのBaanは、両社が製造業に特化した製品やサービスの提供体制を今後も整えていくことを強調した。

 両社は今回の統合に伴い、日本国内の組織の再編を進めている。総務と経理を含んだ管理部門は年内をメドに1つの部門として統合されるという。一方、営業やコンサルティング、サポートについては、当面は現状の体制を継続するとしており、SSAとBaanの両部門に分かれて販売していく。

 来日したSSA Globalの上級副社長でBaan社長のGraeme Cocksley氏は、「企業買収によって顧客を獲得する方が新規開拓よりも6倍コストが低い」と、買収を柱とする同社の戦略を話す。

 実際に、2001年5月から、Max International、Interbiz、Infinium、Ironside、Baanと、定期的に買収を繰り返している。同氏はまた、今後サプライチェーンの実行系のソフトウェアを提供することで知られるExeを買収する予定と話した。

 Baanを買収した理由としては、「Baanが得意とする組み立て型製造業から、SSAが評価されているプロセス型製造業まで」、顧客に幅広い選択肢ができるからとしている。

 一方、アジア・パシフィック&ジャパン地域統括社長を務めるマーティン・アンブローズ氏は日本市場について、「自動車部品、電気電子、精密機械など世界の製造業が集結しており有望」と話す。日本固有の要件にも製品開発およびサポートともに対応すると述べた。

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[怒賀新也,ITmedia]