エンタープライズ:ニュース 2003/09/10 22:16:00 更新


ユーザー企業が「Cognos ReportNet」を高評価

コグノスは新製品「Cognos ReportNet」の発表にあわせてリリースイベント「Cognos ReportNet Day」を開催した。

 コグノスは9月9日、新製品「Cognos ReportNet」の発表にあわせ、都内のホテルでリリースイベント「Cognos ReportNet Day」を開催した。会場に詰めかけた多数のユーザーを前に、コグノスが製品や戦略を説明したほか、ユーザー企業やパートナーからも新製品への期待の言葉が寄せられた。

 なかでもコグノスのレポーティングツールをグローバルに導入しているという、ファイザーのスコット・モリソン取締役のスピーチに注目が集まった。

ファイザー取締役兼バイスプレジデントのスコット・モリソン氏

ファイザー取締役兼バイスプレジデントのスコット・モリソン氏「8年間コグノス製品を使っているが、製品にもサービスにも満足している」


 モリソン氏によると、ファイザーでは80年代からSFAやCRMなどITシステムを活用していたが、そのデータはそれぞれ個別のデータベースで管理しており、データ量も小さかった。それが変化したのが90年代後半で、外部からの大量のデータを元に、医薬品の売れ行き情報を得ることができるようになり、ファイザーの販売戦略に大きな変化を与えたという。

 こうしたデータを活用するため、2001年には「Warp」と呼ぶデータウェアハウス(DWH)を構築に着手し、2002年9月にはDWH構築とインテグレーションを完了した。しかしこのシステムは、ダッシュボードやドリルダウンなどの操作性があまり良くなかったことや、エンドユーザーが望むレポートを得るために、IT部門がエンドユーザーとデータの仲介役となってデータの準備とレポート作成を行う必要があることなど、要求を完全に満たすものではなかったという。さらに、レポートの作成にはJavaによる作り込みが必要で、コストもかかったとしている。

 これを解決したのがReportNetで、ダッシュボードやドリルダウンなどの機能を豊富に提供していることや、エンドユーザーが自分で望む情報をすぐに得られるという点は満足できるもので、現在はReportNetを利用しているという。

 また、モリソン氏が特に取り上げたのが、ReportNetが発表時点から日本語を含めた各国語に対応していること。「こうしたソフトでは、私の知る限り、通常は英語版が出てから日本語版が利用できるようになるまで数年かかる。コグノスの(当初から各国語に対応するという)この決断はすばらしい」(モリソン氏)

関連記事
▼コグノス、エンタープライズ・レポーティングの新ソリューションを発表

関連リンク
▼コグノス

[佐々木千之,ITmedia]