エンタープライズ:ニュース 2003/09/30 21:58:00 更新


ソフォス、カナダAcitiveState買収に伴い、ウイルス/スパム統合対策ソフトを発売へ

ソフォスは、買収したカナダのActiveStateのスパム/コンテンツ対策ソフトに、自社のウイルス対策ソフトを統合した、企業向け統合ソフトを提供する計画を明らかにした。

 ソフォスは9月30日、都内で記者説明会を開催し、25日に買収を発表したカナダのActiveStateを含めた今後の製品戦略や、日本国内の販売パートナー支援プログラムについて説明した。

 英Sophosのヤン・フルスカ共同CEOは、「ActiveStateのスパム対策製品『PureMessage』は他社製品と比べて技術的に優れている上、PureMessageにはソフォスのウイルス対策エンジンが2年前から組み込まれていた。Sophosの調査によれば、顧客(である企業)は、ウイルス、スパム、コンテンツフィルタリングを1つの製品で済ませたいと考えている。ActiveStateの買収によって、企業向けウイルス・スパム対策市場におけるグローバルリーダーを目指していく」と述べた。フルスカ氏によると、スパム対策市場は10〜15年前のウイルス対策市場に近く、多くの企業がシェアをわずかずつ分け合っているが、いずれウイルス対策市場のように淘汰されていくという。

 PureMessageは、これまで北米でのみ販売されてきたが、ソフォスでは25日に「Sophos PureMessage」として世界市場での販売を開始し、今年の第4四半期には、完全に機能を統合したSophos PureMessageを提供開始する。現在PureMessageのスパム対策機能は、英語のメールに対応しているが、製品自体は2バイトキャラクター対応であり、日本語や中国語などもサポートしていく予定。またActiveStateは、オープンソース開発者向けに開発ツールや言語も提供しているが、これらはActiveStateブランドのもとで、開発を続けていくという。

 ソフォスはあわせて、販売パートナー支援強化プログラム「ソフォスパートナープログラム」についても説明した。ソフォスパートナープログラムは、営業、マーケティング、テクニカルサポートなどあらゆる面でパートナー支援を強化し、協業体制を拡充するもので、日本市場での一層の拡販を狙うとしている。ソフォスパートナープログラムには、「ソフォス認定パートナー」「ソフォスパートナー」「パートナー」という3つのカテゴリーがあり、それぞれのカテゴリーに応じて、パートナーロゴの使用や、パートナー専用サイトへのアクセス、売り上げ達成者への商品など、さまざまな特典を提供するという。

 30日時点でパートナープログラムへの参加を表明している企業は、シー・エス・イー、フォーバル クリエーティブ、セリングビジョンの3社(いずれもソフォス認定パートナー)となっている。

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[佐々木千之,ITmedia]