エンタープライズ:ニュース 2003/10/08 21:15:00 更新


日本IBM、「次世代金融サービス・システム」を発表

日本IBMは、銀行向けに、個別の顧客ニーズに応えることができるオンデマンド型金融商品の開発を容易にする「次世代金融サービス・システム」を発表した。

 日本アイ・ビー・エム(日本IBM)は10月8日、銀行向けに、個別の顧客のニーズに応えるオンデマンド型金融商品の開発を容易にする「次世代金融サービス・システム」(IBM Next Generation Financial Services System for Banking)を発表した。

 次世代金融サービス・システムは、預金、融資などを処理する基幹系システムを構築したり、銀行内外のIT資産を活用しながら、幅広く新しい金融商品を開発するためのシステム。既存の金融商品のアプリケーションを部品化して、パラメーター設定により個々の部品を組み合わせることで、多様な金融商品を効率的に開発できるという。また、顧客中心の考え方に基づいたデータ構造となっているため、個々の顧客のニーズに対応した商品・サービスや、顧客の取引状況に応じた優遇対応などを柔軟に提供できるようになるとしている。

 日本IBMは、次世代金融サービス・システムの適用形態として、既存の勘定系システムと並存させて新しい金融商品を実装する場合と、同システムで現行勘定系を置き換える場合を想定している。次世代金融サービス・システムは、IBMのアプリケーションサーバ「WebSphere」を基盤に、J2EEを採用して金融機関の基幹業務用システムで必要となる機能を付加して提供する。

 次世代金融サービス・システムの提供開始は2004年末の予定。ただし、仕様書・設計用ソフトウェアあるいは一部の基盤に関しては、2004年3月末より順次提供していく予定だという。

関連リンク
▼日本IBMのプレスリリース
▼次世代金融サービス・システム概念図
▼従来システムとの違い
▼次世代金融サービス・システムのページ
▼日本IBM

[ITmedia]