エンタープライズ:ニュース 2003/10/16 02:18:00 更新


シマンテックが語る2003年上半期のセキュリティ事情 (1/2)

シマンテックは10月15日、2003年上半期のサイバーセキュリティ活動の動向をまとめた分析レポートを発表した。

 シマンテックは10月15日、渋谷区にある本社ビルにて、グローバル早期警告システムの最新バージョン「Symantec DeepSight Threat Management System 5.0」を発表した。同システムは、インターネット・セキュリティの状態をさまざまな角度から最も総合的な観点から見据えた情報サービス。

 世界180カ国以上、2万箇所におよぶパートナーのもとにあるファイアウォールや侵入検知システム(IDS)から収集したデータに加え、攻撃の相関分析エンジン、データベース、同社のアナリストによる専門的な分析・調査が組み合わさることで、企業がセキュリティ上の判断を的確に行うための実証データを提供する。

 新たな機能としては、同社のDigital Immune Systemが収集した世界各地のウイルスデータも統合されており、セキュリティ上の脅威となるものの全体像を把握できるサービスへと進化している。

 なお、従来は標準で提供されていたカスタムレポート機能がアドオンモジュールとして分離されている。このモジュールを利用することで、同サービスで提供される世界的なセキュリティ・イベント・データベースを時刻、国、業界ごとに検索可能となり、特定のセキュリティ・イベントを掘り下げて調べることができる。そのほか、20種類以上の形式で、詳細なレポートを作成可能。

 このほか、脆弱性や悪意あるコードが発見されるたびに、顧客のニーズに合わせた形で詳細な通知を行なう部分は同サービスと分離した形で「Symantec DeepSight Alert Services」として存在している。こちらは従来のものからバージョンアップしていない。

 価格は「Symantec DeepSight Threat Management System」が1ユーザーあたり年間180万円から。カスタムレポートアドオンは、1ユーザーあたり年間120万円から。これまでは最小単位が2ユーザーからとなっていたため、実質的な値下げとなる。提供開始は10月22日からの予定。

 また、Symantec DeepSight Alert Servicesは、1ユーザーあたり年間60万円から。


次ページでは、上記の発表にあわせて発表された2003年上半期のサイバーセキュリティ活動の動向をまとめた分析レポートについて簡単に解説する。

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[西尾泰三,ITmedia]