エンタープライズ:ニュース 2003/10/20 20:29:00 更新


Apple Xserve RAID、豪州大学のLinuxスパコンに採用

Xserve RAIDはMac OS Xベースのストレージシステムだが、これをオーストラリアの大学がLinuxベースのスーパーコンピュータに接続した。(IDG)

 豪スウィンバーン工科大学の宇宙物理学スーパーコンピュータセンターは 130個のクラスタから構成されるファイバーチャネルRAIDのストレージシステムを実装した。

 このクラスタはオーストラリア・ビクトリア州スウィンバーンに置いた100台のDell Xeonサーバと、ニューサウスウェールズ州パークスに置いた30台のDell Xeonサーバで構成され、 同センターの宇宙物理学データ処理に利用されている。

 同センターのディレクターであるマシュー・ベイルズ教授によれば、このスーパーコンピュータは処理能力に比べるとストレージレベルが低いものだった。

 「スーパーコンピュータのアップグレードも検討してみたが、要求水準に達するにはコストがかかりすぎた」とベイルズ教授。「われわれはAppleとあまりコンタクトがなかったが、新しいXserve RAIDを見て、評価することに決めた」と同氏。 2.52T(テラ)バイトの Xserve RAIDを一度評価して、ベイルズ氏はその性能と価格に満足したという。

 「Xserve RAIDはこの種のシステムでは最も安いもので、他のメインストリームベンダーでは価格的に競合できない」と同氏。「また、ディスクの読み書きは100Mbps程度だ。これはわれわれが使っているSCSIベースのI/Oの50Mbpsよりも速い」とベイルズ氏。同センターでは6台のXserve RAIDシステムを購入し、13.2Tバイトのストレージ容量を「教育およびボリュームディスカウント込みで10万オーストラリアドル(6万8000米ドル)」で購入したという。

 「Xserve RAIDのうち4台はパークスの電波望遠鏡用に、もう1台はナラビ(ニューサウスウェールズ州)の電波望遠鏡用に使われる」とベイルズ氏。「ディスクがATAなので、SCSIよりもかなり安価だ」と同氏は述べる。AppleのXserve RAIDストレージでは7200rpmのATA/100ディスクが使われている。容量はディスク1台当たり180Gバイト。1台のXserve RAIDにつき14台のディスクベイがあるので、ストレージ容量は2.52Tバイトとなるが、RAIDデバイスとして使う場合にはそれよりも低い容量となる。

 「われわれは冗長性を実現するRAIDレベル5で動かしており、1台のディスクをパリティデータ用に使っているので、利用可能な容量は2.2Tバイトになる」とベイルズ氏。「(Xserve RAIDでは)ディスクのホットスワップが可能で、サーバとの接続インタフェースはファイバーチャネルだ」と同氏。興味深いことに、同センターのスーパーコンピュータはLinuxで動いているが、Xserve RAIDの設定で問題はなかったという。

 「AppleはLinuxで動作させることについて、うまく動くかどうか懐疑的だった」とベイルズ氏は語る。「実際にLinuxでやってみると、ファイバーチャネルのカードをインストールし、カーネルをリコンパイルして、およそ15分で動かすことができた。Javaベースの Xserve管理ツールはLinuxよりもOS Xのほうがうまく動作するようだ。Macでしか動かなかったツールは一つだけだった」とベイルズ氏は説明する。ベイルズ教授によれば、同センターでは1日当たり13Tバイトのデータを記録し、それがリアルタイム処理で30Gバイトになり、その後、圧縮されて3Kバイトになる。

 「AppleがXserve RAIDの内蔵ディスク容量を300Gバイトにしてくれるとうれしいんだが」とベイルズ氏は語った。

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