| エンタープライズ:ニュース | 2003/10/29 18:27:00 更新 |

基調講演:Ciscoハーパー副社長が示した次世代ネットワーク
シスコのプライベート技術カンファレンス「NETWORKERS 2003」が10月29日、秋晴れのなか都内ホテルで始まった。初日の基調講演では、米Ciscoのジョン・ハーパー副社長がネットワーク機器ベンダーの巨人、シスコのビジョンを示した。
シスコシステムズ(シスコ)のプライベート技術カンファレンス「NETWORKERS 2003」が10月29日、秋晴れのなか都内ホテルで始まった。10月31日までの3日間、同社のネットワーク技術を中心にセッション、展示会が開かれる。米Cisco Systemsのジョン・チェンバースCEOが「NETWORKERSは新しい価値を見つける場」とビデオで開催挨拶、「ネットワークが成長すれば、生活をより向上させる可能性がある」とメッセージを寄せている。
初日の基調講演では、CiscoのコアIPエンジニアリング/IOSテクノロジー担当副社長、ジョン・ハーパー氏が、IPネットワークが社会にもたらした“革命”を確認ながら、ネットワーク機器ベンダーの巨人、シスコのビジョンを示した。

いまやIPネットワークが生産性を向上の中心的役割を果たし、俊敏性を発揮できるか否かで企業の成否を測られる時代になった。日本に来ると秋葉原でガシェットを見るのが好きだというハーパー氏は、「中でも日本は最先端。特に家庭/個人へのネットワークの普及という点では日本がナンバーワンだ」と語り、日本がシスコの標榜する「インテリジェントインフォメーションネットワーク」を定義付ける絶好の場であるという。
シスコは「インテリジェントインフォメーションネットワーク」を掛け声に、IPテレフォニー/セキュリティ/ストレージ/ワイヤレス……と、さまざまな機能の統合を進めている。
このコンセプトを実現するために同氏は、セキュリティ、高可用性、IPv6、QoS、モビリティといった技術をキーファクターに挙げる。
「コンセプトを話すのもよいが、実践することが大切だ」と同氏。
セキュリティについては、「ハッカーの侵入、DoS攻撃などに注目が集まっているが、人為的ミスという従来型の問題も多い」(ハーパー氏)。機器ベンダーのシスコとしては、これを減らすような製品を提供していくと約束した。「コンピュータネットワークは、向上の組み立てラインを管理するようなもの。分かっていないと管理できない」(ハーパー氏)。
また、今日のセキュリティはファイアウォールなどエッジでの対応が主だが、「城壁を築いてもこれらが破られれば大きな問題になる」と述べ、システム全体といった広範囲なセキュリティが必要だと訴えた。ただし、「セキュリティと運用は対極にあるもの」と、セキュリティが邪魔にならないことが大前提だという。
高可用性という点では、単一ルータの中でのステートフルスイッチオーバーを実装し、小型のルータではノンストップフォワーディングといった機能を紹介。MPLSなどプロトコルによる障害復旧機能も、音声などに対応できる程に充実される必要があるという。
IPv6には、シスコ製品のほとんどが対応できるようになっており、PIX FirewallなどIOS以外を利用する製品の対応を急ぐ。同氏の見方では、IPv6の普及が最も遅れるであろう米国でも、2006〜7年にかけてコアで利用されるようになるという。
QoSの自動化も来年度にかけて実現される。「Cisco Auto QoS」と呼ばれる機能では、IOSがトラフィックを判断しポリシーを設定するだけで、自動的にQoSが行えるようになる。「専門のオペレーターがいなくてもQoSを考慮できるようになる」(ハーパー氏)
最後にモビリティという点では、Mobile IP、モバイルルータなどといった取り組みを紹介した。

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[堀 哲也,ITmedia]
