エンタープライズ:ニュース 2003/11/01 00:41:00 更新


ディスク分野でも複数の新製品をリリースしたStorageTek

米StorageTekは年次カンファレンス「FORUM 2003」に合わせ、テープ分野だけでなく、ディスク関連でも複数の新製品も発表している。

 米Storage Technology(StorageTek)は、10月29日から開催されている年次カンファレンス「FORUM 2003」に合わせ、大型テープライブラリ「SL8500」をはじめとするテープ分野だけでなく、ディスク関連でも複数の新製品を発表している。

 まず、昨年のFORUMに登場した「BladeStore」の新モデルがリリースされ、ラインナップが強化された。BladeStoreは、SCSIの代わりにATAディスクドライブを採用することで、コストパフォーマンスを高めたディスクサブシステム。高いパフォーマンスが求められるオンラインストレージと、やや参照頻度の落ちたデータを格納するニアラインストレージとの間を埋める製品だ。

 今回リリースされたのは、ATAではなくシリアルATAを利用したエントリモデル「B200」だ。ディスク容量は最大56TBまで拡張可能だが、StorageTekでは、それほど大きな容量は必要としない、汎用的な用途に適した製品と説明している。出荷は2004年第1四半期の予定だ。

 同時に、BladeStoreのディスクアレイ・モジュールの新製品「B250」も発表されている。

 StorageTekはさらに、仮想ディスクシステムShared Virtual Array(SVA)の新製品として「V2Xf」も発表している。SVAは、仮想技術を用いることで、既存のディスク容量のフル活用を可能にする製品。同時に高速なコピー/ミラーリングといったメリットももたらすという。既存製品の「V2X」がファイバチャネルやESCONインタフェースを備えているのに対し、新製品の「V2Xf SVA」はFICONをサポートしており、メインフレーム環境に最大11.6TBの仮想ディスク容量を提供する。出荷は年内を予定している。

V2Xf

FORUMの展示会場で披露された新製品「V2Xf」

 また今回は特にアナウンスはなかったものの、FORUM展示会場ではデータプロテクションアプライアンスの「EchoView」の新モデル、「EchoView E2500」が紹介されていた。既存製品のEchoView E400の容量が最大400GBであるのに対し、EchoView E2500ではBladeStoreのディスクドライブを活用することにより、テラバイトクラスのデータを保護できるようになるという。

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[高橋睦美,ITmedia]