エンタープライズ:ケーススタディ | 2003/11/12 21:52:00 更新 |
NECソフト、メンタルヘルス対策「MTOP」を導入
職場のメンタルヘルス対策サービス「MTOP」を提供するライフバランスマネジメントは11月12日、NECソフトとヒューマンリソシアが、MTOPを全社的に導入したことを明らかにした
職場のメンタルヘルス対策サービス「MTOP」を提供するライフバランスマネジメントは11月12日、NECソフトとヒューマンリソシアが、MTOPを全社的に導入したことを明らかにした。
NECソフトでは、従業員が手軽に「心の健康状態」を把握し、ストレスに早く気づくための有効なチェックツールとして、10月からMTOPを全社で導入したという。同社では今後、従業員のサービス利用だけでなく、各部門のストレス状況を正確に把握し、メンタルヘルス対策として管理監督者に対する勉強会を実施していく。
また、ライフバランスマネジメントは、今後も定期的にNECソフトとコンタクトを取るとともに、管理監督者を対象とした勉強会に講師を派遣し、分析データに基づいた社内メンタルへルスの重要性への理解を促したいとしている。
一方、ヒューマンリソシアでは、ヒューマングループ全社における従業員と、現在稼働中の約7000名に上る派遣スタッフに対し、福利厚生の一環としてMTOPを11月から無償提供しているという。職場での業務や人間関係による心理的なストレス負荷の増大は派遣社員も例外ではなく、対策が課題となっていたという。
MTOPは、ネットエイジが早稲田大学の加藤諦三教授らの協力を受け、インターネットとITを活用したメンタルヘルス対策プログラムとして開発されたという。
昨年10月のサービス開始以降、導入実績を伸ばし、6月にはMTOP事業部を分社化、ライフバランスマネジメントを設立した。メンタルヘルスとストレス耐性向上のためのオンラインプログラムで、Mental Toughness Orientation Programの略。オンラインでのストレスチェック、自己分析および管理ツールの提供、ストレスに負けないための予備知識、認知行動療法をベースとしたストレスに強くなるためのe-ラーニング、メール、電話、面談を利用したカウンセリングまで提供される。企業向けと個人向けのサービスがあり、企業に対しては従業員の匿名性を確保した上で、部門別の比較対比も可能となっている。
現在、自動車部品メーカー、電子部品メーカー、大手設計事務所、広告代理店、健康保険組合など、約130社、2万人以上のユーザーが同サービスを利用しているという。
関連リンクライフバランスマネジメント
ネットエイジ
[ITmedia]