エンタープライズ:ケーススタディ | 2003/11/27 18:06:00 更新 |
Sybaseが「Unwired Enterprise」を提唱、日本では大成建設が利用
サイベースは、企業がデータを効率的に活用し、時間や場所を選らばないデータアクセス環境を実現するためコンセプト「Unwired Enterprise」を提唱することを明らかにした
サイベースは11月27日、企業がデータを効率的に活用し、時間や場所を選らばないデータアクセス環境を実現するためコンセプト「Unwired Enterprise」を提唱することを明らかにした。これは、米Sybaseが11月17日に発表したもの。
Unwired Enterpriseでは、同社のデータベースやミドルウェア、インテグレーション技術における専門知識をベースに、企業のモバイルネットワーク環境でのシステム構築をサポートしていく。
また、同社はIntelと協力して、全国的な開発者研修プログラムなどを行うことでUnwired Enterpriseの教育を推進していくという。
Unwired Enterpriseを実践している顧客企業としては、Britannia Airway、Lyondell-CITGO Refining、Nielsen Media Research、Taisei Corporation、日本企業では大成建設が挙げられている。
このうち、LogicaCMGはSybaseの技術を用いて、Britannia Airwayのキャビンクルーとパイロット向けの乗務員情報システムを作成した。同アプリケーションは、2300人以上の航空会社乗務員に対して、離陸前に、乗務員室のWi-Fiネットワークを通じてクルー勤務表、乗客情報、航空交通管理情報、安全情報、目的地詳細の更新版、免税品販売情報などを提供するもの。導入の結果、Britannia Airway は、紙ベースの業務フローを自動化することで、年間約50万ポンドの節約に成功したという。
また、大成建設は、会計、財務、売り上げ、電子調達作業といった情報をSybase製品を利用して全社的なポータルへ統合した。同ポータルのユーザーは2万人以上に上り、各部門から情報をすばやくに入手できるようなったという。これにより、運営費や管理費の削減に成功したとしている。
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[ITmedia]