エンタープライズ:特集 2003/12/07 18:00:00 更新

全3回「WebプログラミングPHP言語入門」
特集:第1回 今から始めるWebプログラミング言語は「PHP」だ (1/3)

Webに特化されたプログラミング言語「PHP」。Perlにはない特徴が多く、馴染みやすさからも定評だ。そのPHPを今から始めたい人のために全3回のPHP入門特集をお送りする。

 このLinux特集「WebプログラミングPHP言語入門」では、全3回の連載を通し、いままでPHP言語について知らなかった人でも、その概要から特徴、そして具体的なプログラミングへと結びつくようガイドを行っていく。

 第1回目では、PHP言語(「PHPスクリプト」、「PHP」も特に断りがない限り、同義として扱っていく)の概要と、その実体をつかむべく簡単なソースコードを示し、PHPの雰囲気に慣れてほしい。第2回目は、簡単な目的を挙げて実際にそのコードを記述する課程を解説していく。第3回目では、Webアプリケーションとして利用することを想定し、より深く「MVC」、「Smarty」などを取り上げて解説していく予定だ。そして、最後には、読者が何らかの目的を持って関わっていくことができるよう、PHPを取り巻く現状も紹介しよう。

PHPはPerlよりも馴染みやすい

 動的なコンテンツの開発に用いられる言語といえば、大半のWebサーバで利用可能な「Perl」言語や、オブジェクト指向の言語としてプログラマからの支持が高い「Java」言語(JSP/Servlet)が有名だ。どちらの言語も数多くの書籍が揃っており、インターネットでサンプルコードを入手することもできる。

 歴史のあるPerl言語(以下、Perl)には豊富なサンプルコードや書籍も揃っているが、できる限り少ないソースコードのステップ数で目的達成できるよう重要視する傾向が強い。このため、初めて挑戦をしようと試みる人にとっては、洗練されたPerlのスクリプトが暗号か不思議な呪文のようにしか見えないだろう。理想的なスクリプトは非常に芸術的である反面、初心者には理解できないという壁が存在する。

 Javaは、オブジェクト指向言語として理想的であり、機能ごとにコンポーネント化されたソースコードは、再利用が可能な資産となる。ここまでは特に問題はない。しかし、Javaの問題点は、開発環境と実行環境の整備にあると筆者は思う。比較的ローエンドな、無料、もしくは低価格な国内のレンタルサーバでは、Javaの実行環境をサポートしていないケースがほとんどである。また、開発するためにはSDK(Software Developer Kit)と呼ばれるソフト(ツール)をインストールし、実行バイナリへとコンパイルも行う必要がある。理想的な言語思想である反面、その「実行環境」、「開発環境」という比較的手軽ではない壁が初心者に立ちはだかっている。

 自らで何かを作ってみたいと思いプログラミングに興味を持ち始めたのであれば、その楽しさを堪能できるようになってほしいと、筆者は切に願う。そこで、この特集で紹介していくのが「PHP」というスクリプト言語である。

楽天や米Yahoo!も注目したPHP言語

 PHPの最大のメリットは、初心者が習得しやすいことだ。それは前述した環境もあるが、コード体系にもある。詳しくは後述していく。それでありながら、Eコマースなどの大規模な開発にも耐えうる言語でもあるのだ。実際に、国内有数のオンラインショッピングモール「楽天市場」でも積極的に利用されている。そのほかにも、老舗なポータルサイトとして有名な米Yahoo!が2002年末にコンテンツ作成に用いる言語を、独自のスクリプト言語からPHPへと移行している。

 レンタルサーバであれば、無料Webサービスの「XREA」や、低価格なサービスとして知られる「ロリポップ!」、「アバカブネットワークス」などが知られ、エンドユーザーでも手軽に利用できる環境が増えている。このような背景からも、注目されているスクリプト言語なのだと感じ取ってもらえるだろう。概要はこの程度にしておいて、それではPHPが具体的にどのような言語であるのかを解説していこう。ここでは簡単なスクリプトを挙げ、ポイントを示していく。

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[照井進吾,ITmedia]



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