エンタープライズ:ニュース | 2003/12/08 19:48:00 更新 |
オープンソースのIDS「Snort」に関するユーザー会が設立
オープンソースのネットワーク型IDS、「Snort」に関するユーザーコミュニティの充実を目的とした「日本Snortユーザ会」が設立された。
12月8日、オープンソースのネットワーク型IDS(不正侵入検知システム)、「Snort」に関するユーザーコミュニティの充実を目的に、「日本Snortユーザ会」が設立された。
Snortは、マーティ・ロッシュ氏が開発し、国内がで幅広く利用されているIDSソフトウェア。日本Snortユーザ会はこのSnortを軸に、IDSおよびセキュリティに関する情報を交換し、コミュニケーションの場を提供することを目的とした団体で、米国の本家(公式サイト)である「Snort.org」と連携しながら活動を進めていくという。
同ユーザ会では既にWebサイトおよびメーリングリストの運営を開始しており、これらを通じて情報の提供を行っていく予定だ。具体的にはSnortおよびIDS技術に関する日本語コンテンツの整備や関連情報の収集、提供、セミナーなどの開催が予定されている。
同ユーザ会の立ち上げに携わり代表に就任した渡辺勝弘氏は、「コミュニティとして動けば実現できることがたくさんある」とコメントしている。同氏によると今後の展開として、Snortおよびセキュリティに関するセミナーを定期的に実施するほか、国内に存在するIDSに関する優れたツールや手法を発掘し、Snort.orgに紹介していくことを考えている。さらに、日本語版アラートデータベースの構築やルールセットの開発なども視野に入れているということだ。
なお2004年1月25日には、同ユーザ会のキックオフミーティングとして第1回の会合を行う予定だ。詳細は追って公開するとのこと。
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関連リンク
日本 Snort ユーザ会
Snort.org
[ITmedia]