エンタープライズ:ニュース 2003/12/15 16:42:00 更新


富士写真フイルム、64ビットWindows環境のデータウェアハウスシステムを本稼動

インテル、SAPジャパン、NEC、マイクロソフトの4社は12月15日、各社製品を組み合わせ、国内初となる64ビットWindows環境対応の「SAP BW3.1」を富士写真フイルムで稼動させたと発表した。

 インテル、SAPジャパン、NEC、マイクロソフトの4社は12月15日、各社製品を組み合わせ、国内初となる64ビットWindows環境対応の「SAP BW3.1」を富士写真フイルムで稼動させたと発表した。

 本稼動が発表されたシステムでは、Itanium 2を32基搭載できるNECのIAサーバ「Express5800/1320Xd」を採用し、データベース(DB)サーバに「64版Windows Server 2003, Enterprise Edition」を使用した「SQL Server 2000 Enterprise Edition (64-bit)」、アプリケーションサーバにも64版Windows Server 2003を利用した。

 富士フイルムでは、SAPのデータウェアハウス「SAP BW2.0B」から「SAP BW3.1」への移行に合わせて、64ビットWindowsシステムを採用した。64ビット環境が実現する高速演算能力と広大なメモリ空間により、経営データ分析業務が集中する時期でも充分なシステム性能を確保でき、システムの安定稼動を実現したという。また、日々のデータロード時間が大幅に改善したほか、高付加クエリのレスポンスの向上、迅速で多角的なデータ分析が可能になったとしている。そのほか、サーバの運用保守コストの大幅な削減も見込んでいる。

 システム移行に際しては、「Express5800/1320Xd」が提供するパーティショニング機能を活用し、データベースサーバ機能およびアプリケーションサーバ機能などの複数OSを1台のサーバに集約。従来10台あったアプリケーションサーバも4つのパーティションに集約統合が可能となったとしている。

 システム開発に携わった4社は今後、富士フイルムコンピューターシステムが基幹業務システムの統合を推進するために「64ビットWindows環境+SAP BWベースのシステム」を富士フイルムの販売会社などに展開する計画を支援していく。

関連リンク
▼初の64ビット版WindowsでBIシステムを構築する富士写真フイルム
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