エンタープライズ:ニュース | 2003/12/17 18:21:00 更新 |
エクストリーム、次世代インテリジェント基幹網向け高性能スイッチを発表
エクストリームネットワークスは、次世代インテリジェント基幹網を構築できる、最上位スイッチ「BlackDiamond 10K」シリーズを発表した。
エクストリームネットワークスは12月16日、音声とデータを統合したコンバージドネットワークへの移行を支援し、次世代インテリジェント基幹網を構築できる、最上位スイッチ「BlackDiamond 10K」シリーズを発表した。
BlackDiamond 10Kシリーズは、モジュラー型ソフト「ExtremeWare XOS」と、5月に発表した、プログラマブルASIC「4GNSS」を採用しており、拡張性、信頼性、柔軟性に優れたスイッチであるとしている。
BlackDiamond 10Kシリーズでは、6ポートの10GbEtehernetモジュール(XENPAK(LR、ER))、または60ポートの1GbEthernetモジュール(10/100/1000Base-T、1000Base-X)を、シャーシあたり最大8つ搭載できる。
最小構成(シャーシ、電源含む)の価格は1237万円、10GbEtehernetモジュールが930万円、1GbEthernetモジュールが840万円。すでに出荷できる。
発表会でBlackDiamond 10Kシリーズについて説明した、ソリューション マーケティング ディレクタの森茂人氏は、「これまでの10GbEthernet製品は、GbEthernetをただそのまま拡張しただけであり、コンバージドネットワークの解決策にならない」という。その点で、ExtremeWare XOSとプログラマブルASICである4GNSSを組み合わせたBlackDiamond 10Kであれば、高い信頼性と診断機能、IPv6やMPLSなど新しいプロトコルへの迅速な対応が可能とした。
ネットワークモニタリングに関しても、「ポートミラーによって10GbEthernetの膨大なデータをそのまま流しても現状のIDSなどでは処理しきれない。しかしRMONやsFlow、NetFlowなどではデータが少なすぎる」(森氏)とし、トラフィックの計測を行う前にネットワークで処理するという「CLEAR-Flow」技術がそれを解決すると説明した。CLEAR-Flowは、4GNSSを使ってパケットの先頭から120バイト以内の任意のデータについてフィルタリングなどの処理ができるもの。この機能を利用して、外部のシステムと連携させることで高度な侵入防御などが可能になるという。
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[佐々木千之,ITmedia]
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