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2004/01/08 21:20:00 更新


CAの三ツ森社長、「2004年はマネジメントソフトウェア普及の年になる」

CAは、2004年における同社の事業戦略などを説明するためのプレスブリーフィングを開催した。

 コンピュータ・アソシエイツ(CA)は1月7日、2004年における同社の事業戦略などを説明するためのプレスブリーフィングを開催した。日本法人の社長として5年目を迎えた三ツ森隆司氏は、「マネジメント・ソフトウェア普及の年へ」をテーマに掲げ、重点分野として「セキュリティ・マネジメント」「ストレージ・マネジメント」「サービス・マネジメント」を挙げた。

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三ツ森社長

 製品では、内部セキュリティへの意識の高まりを背景に成長したeTrustや、ARCserve for Linux、メインフレームのビジネスも堅調に推移したという。

 同社は12月に、UnicenterとiCANを中心に、ストレージやセキュリティ製品も含めたITIL(IT Infrastracture Library)をベースとしたサービスマネジメント市場に参入するため、「ITSM-BASEソリューション」を発表している。これは、ITILが定義する3つの要素である技術、人、プロセスを平行実装できるサービスマネジメントソリューション。

 営業・マーケティング統括本部の藤岡健統括本部長は、日本のネットワークおよびシステム管理ソフトウェア市場の規模は米国の10分の1であり、全情報化投資におけるマネジメントソフトウェアへの投資比率も、米国の0.9%に対して日本は0.32%となっており、「日本は今後の成長が見込める」と話している。

 同社は、企業の情報システムの現状について、コスト削減と同時に生産性を高めるという経営課題が課せられていることを指摘する。そのために、ITインフラの合理化とビジネス環境の変化への対応を含め、システムによってビジネスの価値を創出できるマネジメントが不可欠という。しかし、多くの企業では、バックアップやウイルスソフトなど、問題への部分的な対応をするのがやっとというのが現状。そこで、ソフトウェアによって、情報システムを最適化した形で運用管理していくことがCAの戦略と言える。

 具体的な目標としては、Computer Associatesのワールドワイド全体に占める日本法人の売上高を、現在の5〜6%から10%へと引き上げたいという。「日本市場のポテンシャルを考慮しながら、社員を20%増員する」と話す三ツ森社長。2003年のビジョンは、第2創業期の開始、日本に根付いたグローバル企業として日本市場で本格展開することであった。2004年は本格的な普及を見込む。

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[怒賀新也,ITmedia]

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